3冊目 「つれたつれた」
      内田麟太郎 文  石井聖岳 絵
      解放出版社

絵と文の作者がちがう絵本っつうのもけっこうあります。
この絵本もそのひとつ。

まず文章の内田麟太郎さん。
この方はもう、“絵本 ”のための文章書かせたら
日本一じゃないかと思います、ほんとに。
シンプルでね、すごくいい。
ためしにね、絵本の文章だけ別の紙に書き出してみて
読んでみる。あれれ!?
じつはどうってことない文章かも…
もう一度、絵本を読んでみる。
やっぱりすごい、いい文章だ。
そうなのだ、内田さんの文章は絵が入ってはじめて完成のだ。
ひょっとすると絵本画家に挑戦状を叩き付けてるのかもしれない。

で、その挑戦を受けたのが石井聖岳くん、なんとデビュー戦です。
しかしこの新人さんは肝っ玉が座っている。
内田さんの老練な(老獪な?)テクニックと真っ向勝負。
若さとパワーで強引に自分の土俵に持っていきます。

そうしてできたのがこの絵本です。
なんとも不思議な魅力を持った、愉快な絵本に仕上がりました。

ちなみに石井君とぼくは、ひょんなことから知り合いまして
それ以来親しくさせてもらってます。
うちのサイトともリンクの契りを交わしてありますので
ぜひ遊びに行って下さいな。

って石井君、ぼくの感想こんな感じなんですけどね
どうよ!?