第29回 「教科書」

嗚呼、教科書に載ってたばっかりに
アレとかコレとかソレとかドレとかソレとか(かぶった)
ドレとかイツとかナニとかナゼとかハゼとか(ちがうぞ)
ウレシカッタコトやカナシカッタことやユウジョウや
アイジョウやクフウシタトコとか(それは図画工作)
漢字の書き取りとか、さらに漢字の書き取りとか
この字が正しいかどうか分からなくなるほどの漢字の書き取りなんかを
いろいろさせられたり考えさせられたりしてるうちに
肝心のお話忘れちまって、嫌いになっちまって
なんだか教科書に載ってたばっかしに台なし。

なんてこと思ったりしたりします。が、

スーホやウーフやスイミーやフレデリックやごんぎつねや
宮沢賢治や太宰治や谷川俊太郎やその他いろんな作品達に
本屋で出会っても見向きも気付きもしないだろうな。

なんてことも思ったりしたりもします。

世の中のほとんど、気付くか気付かないかで変わっていくもんですけど
教科書には、意外と楽しい出会いが満載であることに
つい最近気付きまして、それを娘にたくさん気付いてもらいたいなあ、
なんてことも思ったりして、まあ、ぼくもその助けになればいいなあ、
なてことも思いまして、ついでに学校の先生や教科書そのものも
アレとかコレとかドレとかソレは何をさしますか?ばっかり言ってないで、
もっともっと“面白い出会いが満載だぜ!!”ってとこを
アピールしてもいいんじゃないかなあ。

なんてことを思ったのでした、おわり。