第22回 「ターゲット・ロックオン?」

狙いをつける。
作品のテーマとか、読んでもらう読者層だとか。
そういうのが明確な本てやつは一件作りやすそうに思う。
特に子供の本。
0才向けだとか、小学校低学年向けだとか
友情がテーマだとかしつけがテーマとか。
でも狙いってのがまたくせもの。

狙いが明確な分、安易な表現になったり強引になったりして
実は作る側の人たちが意外と惑わされてたりして。
読む方はそういうところに結構敏感だったりして
「ああ、そうね」とか「なるほどね」とは思っても
「面白いなあ」とか「感動した!」とは思わなかったりして。
ひどいときは「読者をなめとんのか、こら!!」なんてことも。
これはおれがひねくれてるだけかもしれんなあ。

でも、ぼくは作品である以上泣いたり笑ったりしながら
楽しめる作品のほうがいいのになあと思うんですよ。
それが理科や算数の教科書だとしても。
ある時は、狙いをつけても相手に悟られぬ様にすっとやってきて
バーンとやられちゃうような、
またある時は、闘気丸出しで挑発してきて
こちらもそれにのってヘトヘトになるまで殴り合っちゃうような。
そうゆう本がたくさんあれば、ぼくも本が好きになるかもなあなんてね。
というよりも、ぼくの好きな絵本たちは、年齢とかテーマを越えた
楽しませる心、伝えたい想い、そう、想いがつまった絵本ばかりです。
あまり、この本はこう読め、なんて言われても弱っちゃいますよね。
そんなんばっかりだったら本嫌いになっちゃいますよね。
いくら相手が熱く語ってきたとしても、
それこそ的外れなんじゃないかとぼくは思います。
頑張ってる本ほどそんな感じだったりしてね。頑張り過ぎです。
とくにパソコン関係。