第19回 「アニメじゃない」

こないだ会社の近所のおまけ屋(※1)にいってみると
なんとセンダックのかいじゅうたちのフィギュアが置いてあった。
ついにセンダックのキャラクターグッズもでたか。

最近は絵本の主人公もキャラクターグッズになってるな。
ぬいぐるみひとつとっても、ピーターにミッフィー、メイシーにババール、
星の王子様にマドレーヌ、さらにははらぺこあおむしまである。
原作を知らなくても、キャラは知っているって人も少なくない。
実際うちの会社でもピーターやミッフィーは人気者だが
お話をちゃんと知ってる人はいないでしょう。

今はキャラクターブームとでも言いましょうか。
どうもキャラクターはカネのなる木のようでして
版権ビジネスが大にぎわい。東京キャラクターショウなんてのもある。
いやいや、ちゃんと大人のビジネスの場としてね。
スーパーの屋上でやってる特撮ヒーローショーじゃないよ。
スーパーといえば、先日娘をつれてとっとこハム太郎ショーに
いったけどすごかったな。(※2)
ハム太郎はアニメ化&キャラクター化がはまって大ブレイク。
原作を知るものにとっては、そのあまりの変わりようにびつくりしました。
まあ、めちゃめちゃ可愛くなってるのでいいんだけど。

そうそう映像化・アニメ化されてる絵本もおおいですな。
メイシーとかババールとか、いかにもアニメ向きなものはいいですが
ミッフィーみたいに完璧なデザインのものをアニメ化するのはすごい。
かなりの力技です。しかし妙な違和感も最初のうちだけで
以外となれちゃうものです。映像マジック。
しかしこれは、けっこう恐ろしいことかもしれません。
でもまあ、絵本の場合はナレーションが主なのでいいですが
マンガだったりすると、「おれの○○はこんな声じゃねぇ〜!!」
ってことありますね。これもそのうち慣れますが。

しかし、アニメ化・キャラクター化されたマンガってのは
相乗効果でバカウレしたりしますが絵本の場合はどうなんでしょう?
どういう形でもいいので原作に触れてくれるひとが増えるといいんだけど。
マンガと違って絵本は、間違いなく原作のほうがいいから
やっぱり原作に触れてほしいなあ。

※1 説明しよう。おまけ屋とはガシャポンやコーラ・食玩のオマケ
  (チョコエッグや365日のテディベアなど)さらには
   遊戯王カードやUSのフィギュアなどに法外なプレミアをつけて
   売っている店である。
   一見理不尽で、実際理不尽なのだが、コレクションがあとひとつで
   完成しそうな時には、下手に買ってダブってしまうよりも
   合理的だったりするという、なかなかいたいとこついてる店である。

※2 我々が出会った衝撃の映像↓