第12回 「絵本サルベージ」

絵本って、毎月けっこう出版されてるようなんだけど
売り場面積がねえ、大きいとこでもマンガの3分の1程度
普通の本屋さんだったら、最近はハナクソ程度しかないし
関東と違って専門店も郊外に小さくひっそりとあるもんだから
探すのが大変、まして洋書ともなるとねえ。

人気作家さんたちは作家別で置いてあることが多いンで
比較的見つけやすいんですが
そのほかの作品たちは、少ない面積に多く置くため
かどうかはわかんないけど、絵本売り場特有の
版の大きさまちまちでデコボコして背中見せてる
何千冊の中から捜索することになります。

こりゃもうね、宝探しまたは間違い探し
店によってアイウエオ順だったり出版社別だったりしますから
店の特徴頭にいれてね、まわりにいるこどもたち押し退けて
ギュウギュウ詰めの本棚に向かって各種ソナーを発射。
そしてかえってくるかすかな反応を見落とさないように
全神経を集中!!これを根気よく続けるしかありません。

と、いいたいところですが、いまはネットがあるし
HPもってる出版社さんも多いんで
ネット検索で調べたり、サイトの新刊情報チェックしたりと
まったくの新人さんでない限り
国内外問わず、けっこうサクッと見つかったりします。

しかし、店頭で苦労して探し当てた絵本ってのは
ほんとに愛着がわいて、その作家さんを死ぬまで
追っかけたくなっちゃうし、たまにいる素敵な店員との
絵本トークなんかめちゃくちゃ楽しいので
やっぱり本屋さんでの絵本探しはやめられません。