第11回 「日本人でよかったよ」

外国の言葉が理解できるひとは原書を読むことも
できましょうが、学校での英語の時間は座ってるだけ
毎学期末には追試&泣きの反省文で6年間しのいできた
アホタレのぼくは、だいたいの場合、翻訳されたものを
読むことになります。

しかし翻訳ってやっかいですな、訳す人次第ですもん。

This is a pen.

これはペンです。 ですね、ですよね、違う?
うわぁ、こんな文章自信もって答えられん俺ってヤバしぞ。
それはさておき、学校的には上のような訳ですが
絵本の翻訳の場合、全体のニュアンスとか訳者のセンスで
ペンです・ペンだよ・ペンひとつ…などなど
いろいろ違ってきます。
違ってくるということは、原書とは違う、のかもしれません。

でもね、でもね、でもね、それでよりおもしろく、素敵に
なるんだったらいいかな、なんて思います。
バーニンガムとかレオ・レオニとか、原書も持ってて
英語は苦手だけど、絵本に対する愛と勇気で自分なりに
読んだりもしてますけど、それ以上にすばらしい文章を
谷川俊太郎さんとか長田弘さんのような方がつけてくれた
ほんとに素敵な絵本ってたくさんありますもん。
おもわず「うまいこと訳しよんなあ」って唸っちゃいます。

そういえば五味さんの絵本が英訳されて発売されたんだけど
(きんぎょがにげた・福音館書店)なんだかおかしくてね。
読んでるんだけど、頭ん中ではセサミストリート風の
ナレーションで読んじゃってるからね、もう爆笑。
こちらの原書の方はことばのテンポがとても気持ちいい本なのに。

ことばそのものに対して疑問を持ってたりしますが
日本語ってやつは表情豊かでとてもいい響きのことばだな
なんて思ったりもします。