第6回 「かっこいい絵本」

意外とないんですよ、かっこいい絵本。
まあ、“かっこいい”ってのもいろいろありますが
この場合の”かっこいい”ってのは
男の子っぽいかっこよさ、あの車カッコええなあ、みたいな。

ひよっとすると、絵本ってのは、どちらかというと、なんとなく
女の子の読むもんだ、なんて意識が、とくに理由もなく
うっすらと、どっかにあるのかもしれない、送り手も、受け手も。

考え過ぎかもしんないけど…
ちょっと残念なんだよなあ、男の絵本バカとして。

だってさあ、少年マンガでね
「ドラゴンボール」とか「あしたのジョー」とか
かっこいいよね、とにかく。
最近だと「ワンピース」なんかがね、もうなんだか
いちいち腹立つくらいかっこよくてね、そのあと号泣。
そして感動、すがすがしい、がんばるぞぉ〜って感じで
翌日学校に行ってね、「ルフィかっけ〜な」とか
「やっぱシャンクスだろ」とか「将来海賊王になる!」とか
そういう会話で野郎どもが盛り上がってたりするのを想像すると
なんかスッゲ〜くやしいぞ。

ていうか、アホですね、男の子ってのは。
そんな単純で、飽きっぽくて、素敵な野郎どもを
ワクワクさせられる絵本がもっともっとたくさんあるといいな
ぼくは作りたいな、なんてことを
単純で、飽きっぽくて、素敵かどうかはわからない30男は
考えてたりします。