『樽酒も蝉の誤り』
極度の興奮状態のあまり、鯉のライズをブラウンのライズと間違えて蝉フライを投げてしまうこと。いかにその道の名手であっても間違いはあるという油断を戒める格言。同義語には『田代も船から落ちる』、『バジャーの川流れ』などがある。
『遠くのヒレピンより近くの虹丸』
ネイティブを釣りたいのは山々だが、その前に放流モンを釣ってとりあえず一息つきたいという釣り師共有のスケベ心を表している。
『遠くのライズより足下のボイル』
遠くのライズは届かないので、あそこへ届けばきっと釣れるに違いないと思う釣り人の浅はかなか考え。実は遠くを見ているあまり、足下のボイルに気づいていない人も多い。事実、本栖湖で夢中でライズをねらい打ちしている世捨て人のなかで、足下へのミスキャストでヒレピンレインボーをゲットする人もいたりする。