『赤貧洗うが如し』
赤い模様を身に纏った魚たちばかりが岸沿いを洗うがごとく泳ぎ回り、目的の魚には全く出会えない現象。良型の大群通過に胸躍らせた釣り師が、よくよく見るとアイソの大群と判り、沸騰した気持ちが急速に冷却され貧しい気持ちになるさまをいう。なお、日光地方では、赤い腹を見せてセミに襲い掛かるアイソの集団を『日本赤群』と呼ぶ。
『十ケ所一投は一ケ所十投に勝る』
盛期の渓流ではテンポ良く釣り上がるのが基本。絶対的に魚の薄い日本の渓流では粘っても無駄ということ。ヤル気のある魚を拾っていくのが盛期の最もスマートなやり方。川ではいくら粘っても魚は回遊してこないのだ。
『信ずるものはすくわれる、足許を』
釣り師の発言や情報は簡単に信じてはいけないという戒め。釣った魚の大きさや数の話は『その半分』と思って間違いない。また『いいとこ教えますよ!』のポイントは既に徹底的に攻め切られている場合がほとんどである。そんないいとこ教えるわきゃないのだ!
『人事を尽くして回遊を待つ』
本栖マン&中禅寺マンに捧げるまさに天声。いかに非生産的なキャストが続こうとも、その一瞬のためには決して諦めてはいけない。
『尺ヤマメ、正体見たりゴミ袋』
流れのなかに引掛かっているビニール袋などを魚と勘違いして延々とキャストを続けたことありませんか? 釣り場では常に冷静沈着に!
『蝉ファイナル【semi final】』
蝉の最後の意。水面に落下し、鱒に食われる様。
この状況を狙い撃ちする釣り師のことを蝉プロと言う。