『イワナの顔も三度まで』
いくらお茶目なイワナ君でも、そう何回も同じフライには喰付かない。渓流では第1投目が最初にして最大のチャンスであるという例えである。
『イワナの河流れ』
ドラッグが掛かりまくり瀬尻まで来てしまったフライを何時までも追いかけて、下の落ち込みに落っこちてしまった間抜けなイワナ君のこと。こんなイワナ君がいる河はきっと世捨て人を魅了して止まないのだ。
『一寸のフライにも五分の魂』
どんな小さなフライでも心をこめて巻くことが、愛するお魚ちゃんたちへの礼儀である。ただし魂は込過ぎると殺気に変わってしまうので要注意。バランス感覚が重要なのだ。
『石の上にも3時間』
フライフィッシングにどっぷりはまった人間は石の上で3時間位ライズ待ちをすることなんてなんとも思わない。だいたいどっぷりはまって10年くらいすると痔が悪くなるのは寒い河原でひたすらライズを待っているからなのだ。ちなみにこの連中繁華街の待ち合わせでは15分も待てない人格欠落者であることが多い。
『溺れる者はミカンをつかむ』
芦ノ湖でおこった水難事故の際、落水者が自ら携帯していたミカンにつかまり奇跡的に助かったことから、いつ、どこで何が役立つかわからない!という例え。同義語には『バナナとスノコは使いよう』がある。
『お前5時までわしゃ7時まで』
最高のイブニングタイムはやっぱり独占したいもの。釣り師の性(サガ)とはほんとうに切ないですなあ。