昨日からニュースになっている山火事は、だんだんシャレにならなくなってきました。
僕がいる職場でも避難指示が出される人がいたり、対岸の火事と笑っていられなくなってしまいました。
ニュースも火事の話題で持ちきりです。
早く鎮火してくれると良いのですが。

さて、今日は昨日本屋で見つけたマンガの話を。

ジャンプ掲載作品を中心に、メジャーな作品はもちろんのこと、結構マイナーな作品まで翻訳されて店頭に並んでいました。
韓国のマンガもちらほら見かけました。
(見た目日本のマンガとほとんど変わりませんでしたが)

『あずマンガ大王』があったので、あれがどんな風に翻訳されているのかパラパラめくってみたのですが、苦心の跡は見えるものの、多分あのおもしろさのニュアンスは伝わらないでしょう。
大阪さん登場のシーンなんか、分かっているから意味が通じるものの、英語の字面だけでは何のこったかさっぱり分かりません。
(関西人のことをOSAKANと訳してあるのはちょっとツボりました)

それに、いわゆるマンガ言語に通じていない読者に内容を理解させやすくするため、解説が挿入されているんですね。
「今彼女はウトウトしている」とか「驚いて眼を覚ました」とか。
英語版を読むと、『あずマンガ』が細かいニュアンスを読み取る、いかに日本的な作品であるかが再認識できます。

やおいマンガもありました。
(よしながふみ、とか)
そのまんま「YAOI MANGA」と表紙の片隅に但し書きがしてあるのが微笑ましい感じ。
中身はいたってライトなやおいなんですが、絡みのシーンとかで、喘ぐ声が“Ah...”とか“Hmnnn...”と訳されているのを見ると、何となく淫靡さが3割くらい増すような気がするのは気のせいでしょうか。

面白いことに、ほとんどのマンガの最終ページに、「ここが読み始めではありません」という注意書きと、右上から左下に読み進めるようにという説明が書き添えてあります。
一部右開きに割付を直してある本もあるのですが、ほとんどがオリジナルの割付で洋書とは逆になるため、馴れていないと間違えるからでしょう。

ご丁寧に吹き出しの順番まで解説されてたりするのは、お国柄でしょうか。

一方でいわゆるアメコミもかなりの数がありました。
最近の作品は結構スタイリッシュというか、ヨーロッパにあるフルカラーのイラストストーリーみたいな感じの物が多いような感じがします。
もしかしたら日本のマンガの影響なんかもあるのかもしれません。

マンガとは関係ないんですが、もの凄い数のロマンス物のペーパーバックが並んでいるのにビックリ。
棚にして4列ほど占拠していました。
そんなにアメリカ人女性は甘くとろけるようなラブロマンスに憧れているのでしょうか。

さて、写真はその書店で見つけたオタク雑誌3誌。
他の2つはともかく、「オタクUSA」はねえだろう、と店頭で思わず苦笑い。
しかし、いざ中身を読んでみると、これが一番テキスト量が多く、かなり硬い雑誌であることが分かります。
はっきり言って読む気になれないほど英文びっちりなんですが、読めばこれが一番面白いかもしれません。

「ニュータイプ」は日本のものとほぼ同じ作り。
それでも、日本のものよりテキストが多い気がします。
これは「プロトカルチャー」も同じですが、とにかく日本のオタク文化を一生懸命吸収しようとする意気込みが感じられます。

かれこれ15年くらい前、僕がまだ中学生だったころの「アニメージュ」や「ニュータイプ」が持っていた熱さを感じます。

書店のレジで会計をするときに、レジのお姉ちゃんに雑誌と僕の顔を二度見されてしまいました。
オタクで悪いか!
というか本家本元が来たんだから少しは恐れ入れ、とか思ったんですが、だからこそ余計キモいのかもしれず、大人しく金を払って店を出ました。

今日、会社帰りに寄ったグローサリーストアのマガジンコーナーに、翻訳物の少女マンガ雑誌が2誌あるのを発見しました。
雑誌まであってしかもスーパーにもおいてあるということは、アメリカでも女性を中心にマンガ文化が一般に浸透してきているようです。


しかし、スーツ姿でアメリカのスーパーで牛乳やら明日の朝飯やらを買っている図は、我ながら何とも滑稽だと思いました。

ちなみに、左の野菜ジュースは端からタバスコみたいのが入っている辛いタイプなんですが、この辛さが尋常ではなく、飲むと唇がヒリヒリしてきます。こいつらとんでもねえもん飲んでやがる、とアメリカ人の味覚はやはりおかしいと再認識しました。

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