龍門寺

 当初のお目当ては後に紹介する「moe moe center」だったんですが、西門街をふらふら歩いていたら、とある路地で○○メイトくさい店を見つけたので、入ってみたらこれが結構アレなスポットだったので、写真を撮りまくってみました。
(マンガ・同人誌の項の画像も、全てこの店でこっそり撮ったものです)

 日本のチラシがあるのはともかく、現地で作られたチラシがある、と言うかそちらの方が多いことに驚きました。まだまだ限られた市場でしかないと思いますが、しかし確実に育ってきています。

龍門寺

 日本のマンガはほとんど輸入されているといっていいと思います。もちろんきちんと翻訳されています。
 意外なことに、かなりボーイズラブも流入しています。同人誌の項で取り上げますが、いわゆる腐女子というものがこの国(地域、と言い換えないとまずいのかな)にも育ちつつあるようです。
(あまりにもBLの印象が強かったので、そっちの写真しか撮ってないんですが、ジャンルに偏りなく本当にたくさんの日本のマンガが売られています)
 韓国と違って、まだオリジナル作品は少ないですが、少女マンガを中心に少しずつ作家も育ってきているようです。

      

龍門寺

 台湾で作られた同人誌がどこかで見つかるだろうと思っていたのですが、運悪く見ることができませんでした。
 しかし、どうやって輸入したのかは分かりませんが、日本の同人誌が結構ありました。中には18禁ものもあり、こちらでもエロは受け入れられているようです。

 ジャンプ掲載紙のいくつかを中国語に翻訳した雑誌も出ています。(1社が集英社と契約しているのではなく、作品ごとに契約する形態になっており、テニプリはこの雑誌、ナルトはあの雑誌、という掲載のされ方をしています)

龍門寺

 今回の旅行の最大の目的がここ。台湾旅行の際には情報収集の場として活用しているサイト「旅旅台北」でこちらの情報を得てから、これは行かねばなるまいと固く決意をしました。

 お店は建物の2階から上で、2階が一般の書籍やCD、DVDの販売スペース、3階が同人誌の販売とメイド喫茶、4階がコスプレ衣装の販売及び試着、5階がイベントスペースらしいのですが、僕らが行ったときにはフィギュアの販売を行っていました。
 先の店と違ってかなり大がかりな店な分、店員の目も行き届いていて、こっそり撮影できる雰囲気でなかったのがかなり残念。
 2階はBGMもアニソンで、もう完全にアニ○○○のノリ。品揃えも本家に遜色ないレベルです。
 3階の同人誌売り場も、なかなかな品揃え。こちらで台湾の同人誌が見られると情報にはあったのですが、なぜかそういったブースは閉鎖中ということで、見ることができませんでした。おいてある同人誌は腐女子向けが多く、中でも古キョンやジャンプものが目立っていました。
 4階のコスプレ衣装のフロアもなかなかの充実。いろいろな制服が売っていて面白かったです。5階のフィギュアも結構最新のものが揃っていました。美少女ものがあまりなかったのは意外でしたが。

 しかし、このビルの最大のお目当ては、何と言ってもメイド喫茶。日本でも一番はしりのころに一度行ったきりなのに、二度目が台湾。こういうのも珍しくて良いのではないかと。
 店構えは普通の安っぽい喫茶店のよう。中に入ると、メイドさんがすかさず「お帰りなさいませ、ご主人様」と言って……くれたんだと思います。当たり前ですが中国語なので、本当のところは分かりません。
 このお店オリジナルだというメイド服のデザインは、胸が強調されておりなかなかなもの。よく研究されていると思います。女の子は眼を見張るほどカワイイというわけではありませんが、若いので(おそらく10代)眼を楽しませてはくれます。僕らが行ったときには二人のメイドさんがいて、そのうち一人はほんのちょっと日本語ができる娘でした。
 食べ物・飲み物はやはり別にどうということはありませんでした。
 店内を見回すと、他の客はみんな地元の高校生。女の子同士もいましたが、共通点はみなオタクであるということ(例外なく漫画を持ってそれについての話をしていました)。日本と違って男がメイドさんを愛でるのが目的の場所ではなく、オタクが心おきなくトークをするための場所、という位置づけのようです。
 落書き帳を渡されたので、つらつらめくってみるとなかなか面白い書き込みがいくつかあり、思わず撮影。

 みんな絵が上手いのにも感心しましたが、嵐なんてのも輸入されていたとは、驚きです。
 帰り際に写真を撮らせてくれないか交渉してみたんですが、やっぱり断られてしまいました。こういうとき言葉が達者だと有利なんですが……。
 このお店はオフィシャルグッズのセットを売っており、嵩張るのを承知で買ってしまいました。

 イラストは全てこちらの作家さんが描いた作品だそうで、なかなかなレベルだと思います。
 台湾初のヒット漫画や、アニメが遠からぬ未来に生まれるんだろうなあ、とつくづく思いました。

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