ニールセン:交響曲第4番「不滅」
マルティノン指揮 シカゴ交響楽団 TOCL-2010
★★★☆
これは「のだめ」銘柄である。17巻巻末の次巻予告に、千秋がマルレ管定期でこの曲を振るとあったので、予習のために買ったのがこのCD。正直あまり期待していなかったのだが、いい曲である。そして演奏も元気が良くていい。
リーフレットにある曲目解説を読むと、「人間の魂が不滅であることを強調すべく意図されたもの」ということらしいが、あまりそういう哲学的な意図は感じられず、ひたすら楽観的にぐいぐい行く感じがとてもいい。音楽とは聴いていて元気が出るものでなくてはならんと僕は思っているので、深みには全く欠けるが、音楽を聴く楽しみを全うしてくれるCDである。
2台のティンパニが大活躍するフィナーレが秀逸。聴くときは大体フィナーレだけであることが多い。華々しい金管とティンパニの強奏で築かれる巨大なクライマックスは圧巻である。ぜひ実演で聴いてみたいものだ。
これもタワレコの企画によって初CD化されたもの。やはりタワレコはすごい。
(07/3/6記)