島倉千代子の歌と作曲者 5曲
・251 東京だよおっ母さん(船村徹)
・254 りんどう峠(古賀政男)
・264 この世の花(万城目正)
・330 からたち日記(遠藤実)
・326 恋しているんだもん(市川昭介)
「歌詞」
・251 「東京だよおっ母さん」(野村俊夫:詩 船村徹:曲)
久しぶりに 手を引いて
親子で歩ける 嬉しさに
小さい頃が浮んで来ますよ おっ母さん
ここが ここが二重橋
記念の写真を とりましょね
やさしかった 兄さんが
田舎の話を 聞きたいと
桜の下で さぞかし待つだろ
おっ母さん
あれが あれが九段坂
逢ったら泣くでしょ 兄さんも
さあさ着いた 着きました
達者で永生き するように
お参りしましょよ 観音様です
おっ母さん
ここが ここが浅草よ
お祭りみたいに 賑かね
・254 「りんどう峠」(西条八十:詩 古賀政男:曲)
りんりんりんどうの 花咲くころサ
姉サは馬コで お嫁に行った
りんりんりんどうは 濃むらさき
姉サの小袖も 濃むらさき 濃むらさき
ハイノハイノ ハイ
りんりんりんどうの 花咲く峠
姉サは馬コで あとふりかえる
姉サに行かれて なんとしよう
いっしょに柴刈る ひとも無い ひとも無い
ハイノハイノ ハイ
りんりんりんどうは 小雨にぬれる
わたしゃ別れの 涙でぬれる
りんりん鳴るのは 馬の鈴
姉サは峠に 消えてゆく 消えてゆく
ハイノハイノ ハイ
・264 「この世の花」(西条八十:詩 万城目正:曲)
あかく咲く花 青い花
この世に咲く花 数々あれど
涙にぬれて 蕾(つぼみ)のまゝに
散るは乙女の 初恋の花
想うひとには 嫁(とつ)がれず
想わぬひとの 言うまま 気まま
悲しさこらえ 笑顔を見せて
散るもいじらし 初恋の花
君のみ胸に 黒髪を
うずめたたのしい 想い出月夜
よろこび去りて 涙はのこる
夢は返らぬ 初恋の花
・330 「からたち日記」(西沢爽:詩 遠藤実:曲)
(せりふ略してます)
こころで好きと 叫んでも
口では言えず ただあの人と
小さな傘を かたむけた
ああ あの日は雨
雨の小径に 白い仄(ほの)かな
からたち からたち からたちの花
くちづけすらの 想い出も
のこしてくれず 去りゆく影よ
単衣(ひとえ)の袖を かみしめた
ああ あの夜は霧
霧の小径に 泣いて散る散る
からたち からたち からたちの花
からたちの実が みのっても
別れた人は もう帰らない
乙女の胸の 奥ふかく
ああ 過ぎゆく風
風の小径に いまは遥かな
からたち からたち からたちの花
・326 「恋しているんだもん」(西沢爽:詩 市川昭介:曲)
小指と小指 からませて
あなたと見ていた 星の夜
地球も小っちゃな 星だけど
幸福(しあわせ)いっぱい 空いっぱい
だって だって私は
恋しているんだもん
仲よしゲンカ して通る
いつもは楽しい 散歩道
ごめんなさいねと 言えないで
涙がいっぱい 胸いっぱい
だって だってあなたに
恋しているんだもん
デイトのたびに ひとつずつ
思っていたこと 思うこと
素敵な言葉の 寄せ書も
ノートにいっぱい 夢いっぱい
だって だってふたりは
恋しているんだもん