「いつでも、どこでも 童謡・唱歌」その1 みんながよく知っている懐かしい歌です
時間があったら一緒に歌いましょう〜!! とりあえず12曲ぐらいずつ区切ってみました。

・1・鯉のぼりp81♭
・2・背くらべp87##
・3・茶摘みp79#
・5・みかんの花咲く丘
・6・雨降りお月さん()
・7・唱歌 故郷の廃家(ヘイス)
・8・p99 牧場の朝(唱歌)
・9・9 浜千鳥(唱歌)
・10・浜辺の歌(唱歌)
・11・村のかじや(唱歌)
・12・p104 冬景色
・13・p264 スキー
・14・おぼろ月夜
・15・26 港(唱歌)





・「鯉のぼり」p81 作詞:不詳/作曲:弘田龍太郎
甍(いらか)の波と 雲の波
重なる波の 中空(なかぞら)を
橘(たちばな)かおる 朝風に
高く泳ぐや 鯉のぼり

開ける広き 其の口に
舟をも呑(の)まん 様見えて
ゆたかに振(ふる)う 尾鰭(おひれ)には
物に動ぜぬ姿あり

百瀬(ももせ)の滝を 登りなば
忽(たちま)ち竜に なりぬべき
わが身に似よや 男子(おのこご)と
空に躍るや 鯉のぼり




・「背くらべ」p87 作詞は海野厚、作曲は中山晋平
柱のきずは おととしの
五月五日の 背くらべ
粽(ちまき)たべたべ 兄さんが
計ってくれた 背のたけ
きのうくらべりゃ 何(なん)のこと
やっと羽織の 紐(ひも)のたけ

柱に凭(もた)れりゃ すぐ見える
遠いお山も 背くらべ
雲の上まで 顔だして
てんでに背伸(せのび) していても
雪の帽子を ぬいでさえ
一はやっぱり 富士の山




・「茶摘み」p79 部省唱歌
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは
茶摘じゃないか
茜襷(あかねだすき)に菅(すげ)の笠

日和つづきの今日此の頃を、
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ 摘め摘め
摘まねばならぬ
摘まにや日本の茶にならぬ



・「みかんの花咲く丘」 詞は加藤省吾、作曲は海沼 實
みかんの花が 咲いている
思い出の道  丘の道
はるかに見える 青い海
お船が遠く かすんでる

黒い煙を はきながら
お船はどこへ 行くのでしょう
波に揺られて  島のかげ
汽笛がぼうと 鳴りました

何時か来た丘  母さんと
一緒にながめた あの島よ
今日も一人で  見ていると
やさしい母さん  思われる




・「雨降りお月さん」 作詞:野口雨情,作曲:中山晋平
雨降りお月さん 雲の蔭
お嫁にゆくときゃ 誰とゆく
ひとりで傘(からかさ) さしてゆく
傘(からかさ)ないときゃ 誰とゆく
シャラシャラ シャンシャン 鈴付けた
お馬にゆられて 濡れてゆく

いそがにゃお馬よ 夜が明けよ
手綱(たづな)の下から ちょいと見たりゃ
お袖でお顔を 隠してる
お袖は濡れても 干しゃ乾く
雨降りお月さん 雲の蔭
お馬にゆられて 濡れてゆく




・「故郷の廃家」(ヘイス) 訳詞:犬童球渓
幾年(いくとせ)ふるさと 来てみれば
咲く花 鳴く鳥 そよぐ風
門辺(かどべ)の小川の ささやきも
なれにし昔に 変らねど
あれたる我家(わがいえ)に
住む人絶えてなく

昔を語るか そよぐ風
昔をうつすか 澄める水
朝夕かたみに 手をとりて
遊びし友人(ともびと) いまいずこ
さびしき故郷や
さびしき我家や




・p99 「牧場の朝」(唱歌) 作詞:不詳 作曲:船橋 栄吉
ただ一面に立ちこめた
牧場の朝の霧の海
ポプラ並木のうっすりと
黒い底から勇ましく
鐘が鳴る鳴る かんかんと

もう起き出した小舎小舎(こやごや)の
あたりに高い人の声
霧に包まれ あちこちに
動く羊の幾群(いくむれ)の
鈴が鳴る鳴る りんりんと

今さし昇る日の影に
夢からさめた森や山
あかい光に染められた
遠い野末に牧童の
笛が鳴る鳴る ぴいぴいと




・9 「浜千鳥」(唱歌)作詞:鹿島鳴秋,作曲:弘田龍太郎
青い月夜の浜辺には
親を探して鳴く鳥が
波の国から生まれ出る
濡れた翼の銀の色

夜鳴く鳥の悲しさは
親をたずねて海こえて
月夜の国へ消えてゆく
銀のつばさの浜千鳥




・「浜辺の歌」(唱歌)作詞:林古溪,作曲:成田為三
あした浜辺を さまよえば
昔のことぞ しのばるる
風の音よ 雲のさまよ
寄する波も 貝の色も

ゆうべ浜辺を もとおれば
昔の人ぞ しのばるる
寄する波よ かえす波よ
月の色も 星のかげも

はやちたちまち 波を吹き
赤裳(あかも)のすそぞ ぬれひじし
病みし我は すべていえて
浜の真砂(まさご) まなごいまは




・「村のかじや」(唱歌) 文部省唱歌
しばしも休まず 槌うつ響き
飛び散る火花よ 走る湯玉
ふいごの風さえ 息をもつがず
仕事に精出す 村の鍛冶屋

あるじは名高い 働き者よ
早起き早寝の やまい知らず
永年鍛えた 自慢の腕で
打ち出す鋤鍬(すき くわ)心こもる




・p104 「冬景色」 文部省唱歌
さ霧(ぎり)消ゆる 湊江(みなとえ)の
舟に白し 朝の霜
ただ水鳥(みずとり)の 声はして
いまだ覚めず 岸の家

烏(からす)啼(な)きて 木に高く
人は畑(はた)に 麦を踏む
げに小春日(こはるび)の のどけしや
かへり咲(ざき)の 花も見ゆ

嵐吹きて 雲は落ち
時雨(しぐれ)降りて 日は暮れぬ
若(も)し灯火(ともしび)の 漏れ来(こ)ずば
それと分かじ 野辺(のべ)の里




・p264 「スキー」 作詞:時雨音羽,作曲:平井康三郎
山は白銀(しろがね)  朝日を浴 (あ)びて
すべるスキーの  風きるはやさ
とぶは粉雪(こゆき)か 舞(ま)い立つ霧(きり)か
おおおこの身も  かけるよかける

真一文字(まいちもんじ)に 身をおどらせて
さっととび越(こ)す  ひちょうの翼(つばさ)
ぐんとせまるは 麓(ふもと)か谷か
おおお楽しや手練 (しゅれん)の 飛躍 (ひやく)

風をつんざき  左へ右へ
とべばおどれば  流れる斜面(しゃめん )
空はみどりよ  大地は白よ
おおおあの丘  招 (まね) くよ招く




・「おぼろ月夜」 作詞:高野辰之,作曲:岡野貞一
菜の花畠(ばたけ)に 入り日薄れ
見わたす山の端(は) 霞(かすみ)ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月(ゆうづき)かかりて におい淡(あわ)し

里わの火影(ほかげ)も 森の色も
田中の小路(こみち)を たどる人も
蛙(かわず)のなくねも かねの音も
さながら霞(かす)める 朧(おぼろ)月夜




・26 「港」(唱歌) 作詞:旗野十一郎・林柳波,作曲:吉田信太
空も港も 夜ははれて
月に数(かず)ます 船のかげ
端艇(はしけ)の通い にぎやかに
寄せくる波も 黄金(こがね)なり

林なしたる ほばしらに
花と見まごう 船旗章(ふなじるし)
積荷(つみに)の歌の にぎわいて
港はいつも 春なれや







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