「いつでも、どこでも 童謡・唱歌」その1 みんながよく知っている懐かしい歌です
時間があったら一緒に歌いましょう〜!! とりあえず12曲ぐらいずつ区切ってみました。

・1・夏は来ぬ(p85)
・2・夏の思い出(p38)
・3・海(松原とおく)p91 
・4・月の沙漠p138 
・5・たなばたさま(p89)
・6・砂山(p138)
・7・里の秋 p154
・8・野菊 p100
・9・もみじ
・10・星の世界(クロマチック)
・11・冬の夜
・12・きよしこの夜(聖夜)


・「夏は来ぬ」(p85)作詞:佐佐木信綱 作曲:小山作之助
卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ

さみだれの そそぐ山田に
早乙女が(※原曲は「賤の女(しずのめ)が」) 裳裾(もすそ)ぬらして
玉苗(たまなえ)植うる 夏は来ぬ

橘の 薫るのきばの
窓近く 蛍飛びかい
おこたり諌むる 夏は来ぬ

楝(おうち)ちる 川べの宿の
門(かど)遠く 水鶏(くいな)声して
夕月すずしき 夏は来ぬ

五月(さつき)やみ 蛍飛びかい
水鶏(くいな)鳴き 卯の花咲きて
早苗植えわたす 夏は来ぬ




・「夏の思い出」(p38)作詞:江間章子(えましょうこ) 作曲:中田喜直
夏が来れば  思い出す
はるかな尾瀬(おぜ)  とおい空
霧のなかに うかびくる
やさしい影  野の小路 (こみち)
水芭蕉 (みずばしょう)の花が  咲いている
夢見て咲いている  水のほとり
石楠花(しゃくなげ)色に  たそがれる
はるかな尾瀬   遠い空

夏が来れば 思い出す
はるかな尾瀬  野の旅よ
花のなかに そよそよと
ゆれゆれる  浮き島よ
水芭蕉の花が  匂っている
夢見て匂っている  水のほとり
まなこつぶれば  なつかしい
はるかな尾瀬  遠い空



・海(松原とおく) p91 
松原遠く消ゆるところ
白帆(しらほ)の影は浮かぶ
干網(ほしあみ)浜に高くして
かもめは低く波に飛ぶ
見よ昼の海
見よ昼の海

島山闇に著(しる)きあたり
漁火(いさりび)光り淡し
寄る波岸に緩くして
浦風軽(かろ)く沙(いさご)吹く
見よ夜の海
見よ夜の海




・「月の沙漠」p138 作詞:加藤まさを,作曲:佐々木すぐる
月の砂漠を はるばると
旅のらくだが ゆきました
金と銀との くらおいて
二つならんで ゆきました

金のくらには 銀のかめ
銀のくらには 金のかめ
二つのかめは それぞれに
ひもでむすんで ありました

先のくらには 王子さま
あとのくらには お姫さま
乗った二人は おそろいの
白い上衣を 着てました

広い砂漠を ひとすじに
二人はどこへ ゆくのでしょう
おぼろにけぶる 月の夜を
対のらくだは とぼとぼと
砂丘をこえて ゆきました
だまってこえて ゆきました




・「たなばたさま」(p89) 作詞:権藤 はなよ・補詞:林 柳波. 作曲:下総皖一
ささの葉さらさら
のきばにゆれる
お星さまきらきら
きんぎん砂子(すなご)

五しきのたんざく
わたしがかいた
お星さまきらきら
空からみてる




・「砂山」(p138)作詞:北原白秋. 作曲:山田耕筰
海は荒海 向こうは佐渡よ
すずめなけなけ もう日は暮れた
みんな呼べ呼べ お星さま出たぞ

暮れりゃ砂山 汐鳴(しおなり)ばかり
すずめちりぢり また風荒れる
みんなちりぢり もう誰も見えぬ

かえろかえろよ 茱萸原(ぐみわら)わけて
すずめさよなら さよならあした
海よさよなら さよならあした





・「里の秋」 p154 作詞:斎藤 信夫. 作曲:海沼実
しずかなしずかな  里の秋
おせどに木の実の 落ちる夜は
ああ かあさんと  ただ二人
栗の実にてます いろりばた

あかるいあかるい  星の空
なきなきよがもの  渡る夜は
ああ とうさんの あのえがお
栗の実たべては おもいだす

さよならさよなら  椰子の島
お舟にゆられて かえられる
ああ とうさんよ ご無事でと
今夜もかあさんと 祈ります




・「野菊」 p100 作詞:石森延男 作曲:下総皖一
遠い山から 吹いて来る
小寒い風に ゆれながら
けだかくきよく 匂う花
きれいな野菊 うすむらさきよ

秋の日ざしを あびてとぶ
とんぼをかろく 休ませて
しずかに咲いた 野辺の花
やさしい野菊 うすむらさきよ

霜が降りても まけないで
野原や山に むれて咲き
秋のなごりを おしむ花
あかるい野菊 うすむらさきよ




・「もみじ」 作詞:高野辰之,作曲:岡野貞一
秋の夕日に照る山もみじ
濃いも薄いも数ある中に
松をいろどる楓(かえで)や蔦(つた)は
山のふもとの裾模樣(すそもよう)

溪(たに)の流に散り浮くもみじ
波にゆられて はなれて寄って
赤や黄色の色さまざまに
水の上にも織る錦(にしき)




・「星の世界」 作詞:川路柳虹 作曲:Charles Crozat Converse.
かがやく夜空の 星の光よ
まばたく数多(あまた)の 遠い世界よ
ふけゆく秋の夜 すみわたる空
のぞめば不思議な 星の世界よ

きらめく光は 玉か黄金(こがね)か
宇宙の広さを しみじみ思う
やさしい光に まばたく星座
のぞめば不思議な 星の世界よ




・「冬の夜」 文部省唱歌.
燈火(ともしび)ちかく
衣縫ふ(きぬぬう)母は
春の遊びの楽しさ語る
居並ぶ子どもは指を折りつつ
日数(ひかず)かぞへて喜び勇む
囲炉裏火(いろりび)はとろとろ
外は吹雪

囲炉裏の端に 繩なふ父は
過ぎしいくさの手柄を語る
(過ぎし昔の思い出語る)
居並ぶ子供は ねむさを忘れて
耳を傾け こぶしを握る
囲炉裏火はとろとろ
外は吹雪




・「きよしこの夜(聖夜)」 作詞:由木康,作曲:GRUBER FRANZ XAVER
きよしこのよる 
星はひかり
すくいのみ子は
まぶねの中に
ねむりたもう
いとやすく

きよしこのよる
み告げうけし
ひつじかいらは
み子のみ前に
ぬかずきぬ
かしこみて

きよしこのよる
み子の笑みに
めぐみのみ代の
あしたのひかり
かがやけり
ほがらかに






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