平成30年度掛川市防災研修会
2018年11月7日 要点記述(兼子)
呉市への派遣支援報告
1,保健師さんの呉市への派遣支援報告がなされた(要点のみの記述)
・健康支援活動(感染症予防、熱中症予防、避難者の健康状況確認、要援護者の家庭訪問)
・医療援護者ミーティング(医療チーム、保健師チーム、メンタルケアチーム、薬剤師チーム、リハビリチーム)
・水害による生活環境の悪化(片付け作業中の怪我→破傷風、ネズミが発生→糞や死骸の処理、浸水後の家屋の消毒方法、ゴミによる異臭)
・大量に届く支援物質(仕分けがたいへん、必要なものは何)
災害時はより一層 住民力(自助>互助>共助>公助)
みんなが被災者・支援者(支援者である医療関係者も被災者!)
東北支援バス参加のボランティアの方から発表
2,協働遠州主催 東北支援バス参加のボランティアの方から発表がなされた。
講演 「千年に一度 これが東日本大震災だ」
3,講演 「千年に一度 これが東日本大震災だ」
総務省消防庁 「災害伝承30年プロジェクト」語り部 山田修生 氏
その講演から拾い出しました。体験から出てくる防災に活かせる知恵がたくさんありました。
<命を護るため 何をなすべきか>今日のテーマ
・発災時の諸問題とその備え
・東日本大震災を体験し学んだこと
<避難といっても>
・ゼロからの避難開始 ・いつも、状況が違う (さまざまなことが、想定を超えている)
<「女性中心」の避難訓練をする必要がある>
理由 ウィークデーの日中の発災(想定)
通報訓練 消火訓練 避難訓練 要援護者対応 自らも避難
この場合男性は、帰宅困難者になる可能性大 帰宅に要する時間(訓練)場合によっては徒歩になる
<緊急地震速報時の動き(体験から)>
気象庁を恨みながら、おろおろする 何をどうするか判断できず
・出口を開ける(だけの場合が多い)
・気がつくとどこかを押さえている
・そのうち地震が収まる
<地震発生、さてどうする>
ゼロから出発(本当にゼロから)
頭が真っ白 ・いま、自分のいる所 どう動けばいいの 何をどうすればよいの
<「自宅避難場所」の設定>
命を護れ ・可能なら何もおいてない1部屋を ・家族の集合する部屋(同一フロアー)
<「マグニチュード9」の脅威>
・全く身動き取れず
・得体も知れない大きな音
・何回も襲ってくる揺れ
・大声で家族の安否を確認するだけ
・このまま、死んでしまうのではないか、との覚悟に襲われる
<地震発生、さてどうする>
避難したいが、 足の踏み場がない 底の厚い靴を高い場所へ置く
何を持って逃げればいいのか ・できる限り大きい懐中電灯 ・携帯ラジオ、乾電池、薬 ・携帯電話(バッテリー)
<実情>
・今、何をどのように動けばよいか。体が動かず
・まさに夢の中にいる感じ
・飛び交うヘリの音(津波来るなと直感した、近くに自衛隊のヘリ発着場あり)
・まさに、右往左往するしかない救急車、パトカーなど
・町内会ごとの避難は無理(家族、近隣など小単位での避難)
<起こったこと>
・水道管の破裂
・電線の垂れ下がり、地面へ落下して火花、その後停電(部屋の暗転)
・家屋の全壊、家具が飛び交う感じ、冷蔵庫もテレビも飛んでくる。つかまっているものも大きく動く
・何も持ち出しできず(携帯ラジオ、懐中電灯・電池のみ)
・けたたましい大津波警報
・各自の判断で避難 避難所で2日かけて避難者確認チェック(自主防)統制はなくウロウロしているだけの人ばかり マニュアルなどほとんどその通りにはいかない
・携帯電話で電池切れ 全国から安否確認がくる(自分の場合) 携帯ラジオが大活躍
<学校との連携は大切>
(平常時の連携)
・若い人材の登用 防災訓練(発電機を動かすのも体力がいる) 事前協議
(災害時の連携)
・避難所開設 運営の協力 学校の生徒間は名前がすぐわかる。資機材の運用 学校の早期再開への協力
<自宅内避難所の設置を>
自宅内避難所のメリット
・指定避難所でのストレスがない
・周りを気にせず(小さなお子様、ペット)
<ライフラインがストップ>
・ダイナモ(発電機)付きラジオ
・料理用 カセットコンロ
・飲料水 3リットル(一人一日)の一週間分
・食料品 1週間分
<循環備蓄のすすめ>
・備蓄が不十分 スーパーに3〜5時間並んだ
・備蓄品は1週間を 3日間の常識は崩れた
・循環備蓄 米 米びつ+もう1袋
・普段から備蓄品を食べよう
<トイレや入浴中の地震>
トイレ とにかくドアをあけて、地震がおさまるのをまつ
入浴中 バスタブから出て あわてず、まず、ドアを開けて地震のおさまるのをまつ
(原則 身につけるものを手の届く範囲に置く)
<最後に>
「身につけた知識・経験の全ては、決してあなたを裏切らない」
・「葛ヶ丘自治会のお知らせと防災のページ」に戻る