回覧      令和7年7月13日   自主防災会長
自主防災会から各家庭へのお願い (その1)

日頃は、自治会活動、及び、 自主防災会活動にご協力いただき、誠にありがとうござい ます。
 さて、発生までのカウントダウンが始まったとされる 「南海トラフ大地震」では、震度 「6強~7弱」 の地震に見舞われ、 結果、 最悪で葛ヶ丘地区の40%超の建物が全半壊する 被害想定となっています。 多数の世帯に甚大な被害が予想されます。
 加えて、葛ヶ丘地区の高齢化は急速に進行しています。 2024年4月現在で高齢化率は30%超、2025年4月時点で80歳以上の区民は220名を超え、 毎年20名 程度増加しています。 うち、80歳以上の方のみの世帯も40 世帯を超えました。
 万一、 巨大地震が平日の日中に発生すれば、 現役の住民はすぐには勤務先から戻 れず、 消防の救助の遅れも想定され、 上記の被災状況からも、 大切な発生直後の初動 (組内での助け合い救援) は危機的な状況が予想されます。


また、 避難所となる 「葛ヶ丘会館」 は、 その面積に制限があるため、 最大で 24 世 帯、 30 人半ばの避難が限度となります。 さらに、 広域避難所となる 「東中学校」 も、 主たる役割は 「けが人等の救護活動」 となるため、 避難所としては大変厳しい 状況です。

 前述した、 建物の倒壊被害を踏まえると、 多くの区民は 「車中避難」 を余儀なく され、葛ヶ丘会館への避難者は、 1 災害時要支援者 (約20名強)、 2 乳幼児がいる ご家族、 3 車中避難ができない方等、 かなり限られた区民に選別せざるを得ない実情 にあります。

 こうした厳しい状況が想定される中、 自主防災会としても 「共助」 としての役割発揮を目指しつつも、巨大地震への準備・備え (防災)の主役は、区民お一人お一人 が自らを守る 「自助」 とならざるを得ないのが現実です。

 巨大地震はいつ来ても不思議ではありませんが、著名な学者からは、 発生まで最短 で5年程度、長くても15年以内との知見が示されています。

 幸い、まだ時間は残されています。 葛ヶ丘区民の被害を少しでも減災するため、 自 助及び共助の防災活動にぜひともご協力をお願いいたします。


<お願いその1> 飲料水・生活水を必ず備えてください。
◎飲料水・生活水とも、 市の給水車には多くを期待しないでください。
※市の見解では、 給水の巡回は決まっていません。

★飲料水
⇒ 最低、3L (一人当たり) ×10日分×家族人数分の備蓄。

・ (例) 二人家族の場合は、60L  2Lのペットボトルを2箱   500mLのペットボトルを3箱
・ (注) ペットボトルは、未開封の場合、 賞味期限を過ぎてもほとんど問題ありません。 ただし、 1回開封すると劣化が早くなるので注意! 保管場所にも注意!


※(夏の暑い間にローリングし、賞味期限の切れないようにするのがコツ! 飲料にするには不安なとき→生活用水に)


★生活用水
  ⇒ 最低、 18L用ポリタンク×3個相当 (計54L相当)
 ・空いた容器をよく洗い、 利用しても大丈夫です。
  片手で作業できる重さに工夫をしてみましょう。
 ・飲料水とは別に、 衛生面 (手洗いや身体の清拭) で必要です。

<お願いその2> 簡易(携帯)トイレを必ず備えてください。
 ◎下水管が破損するため、 トイレは使用できません。
  ★備蓄は、市販の簡易 (携帯) トイレで可能です。
  ⇒最低5回分(1日当たり) ×7日分×家族人数分の備蓄。
  ・(例) 二人家族の場合は、 70回分。 ※最低必要な備蓄量です。
  ・できれば、 7回 (1日当たり) ×14日分以上を!

 ※ 携帯トイレ 簡易トイレ の写真は省略しました

<お願いその3> 食料品も備えましょう。
 ★日頃、食べなれている食品を中心に、 保存食を備蓄しておきましょう。
  ⇒ 1日2食分でかまいません。 7~10日分の備蓄を!


(回覧されたものから、図や写真を省き、掲載しました)