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 仰烏帽子岳   山シャクヤクを訪ねて    曇り後晴れ        2007-05/10
 太宰府インター 〜人吉インター 〜 椎葉登山口(10:00) 〜0:25〜 牛の鼻ぐり岩 〜
0:20〜 仏石分岐 〜0:30〜 仏石 〜0:20〜花庭園(11:30)昼食  
 花庭園下山(13:30) 〜0:30〜 仏石 〜0:30〜仏石分岐 〜0:20〜牛の鼻ぐり岩 〜
0:20〜 登山口 〜五木村(五木温泉夢唄) 〜

 今回は2月に登ったばかりだからと安易に車を走らせていたら、路を間違えてしまった。記憶はニワトリ並みである。情けない。お陰で登山口に着いたのは何と10時少し前。先着の年配の御夫婦が登山準備をして居られ登山口から少しの間ご一緒することに。話しを伺うと、ほぼ毎週何処かの山に登られているようで、花の季節の山情報を色々と教えて頂いた。歩速を合わせて歩いていたら、「あなたは若いから先に行きなさい」と言われた。そうなのだ。街中では中年の加齢臭たっぷりのおじさんだが山ではまだまだ「若手」なのだ。お先にと情報の御礼を言って、新緑の緑が濃さを増した涸れ沢を登っていった。雨が降ってなくて良かった。途中車で走っている間ポツリポツリと雨粒が落ちていたのだ。登山口に着いた頃は薄曇りで、天気予報の「午後からは晴れ」を信じて登っているのである。
薄曇りの中色濃くなった新緑の沢 登山路脇の林床にはあちらこちらヒトリシズカの群落が
残念ながらまだ開花していなかった
 沢を登り詰め仏石分岐を右に取り、斜面に付けられたジグザグの登山路を登っていくと、そこかしこヒトリシズカが群落を作っていた。残念ながら開花にはまだ少し早いようだ。その後、小岩、大岩、超大岩の間をすり抜け仏石へ。今回も多少の恐怖心を押さえつつ登ろうと思ったのだが、昨夜からの雨で岩が濡れて光っている。途中まで登ったのだが断念。持病の高所恐怖症が発症してしまったのだ。無理して登って頂上の仏様に登山の安全をお願いしても、降りる時滑りこけたんじゃ仏様に申し訳ないではないか。
 3ヶ月前はこの付近も福寿草が花を開いていたが、山シャクヤクは姿が見えない。ロープ沿いに斜面を登っていくと一株、二株と、山シャクヤクが白い花を見せ始めた。上り詰めた日溜まりの斜面は福寿草に代わって白い花の群落となっていた。この所変な気象だったので上手く開花に出会えるかどうか不安だったのだが、やっぱり日頃の行いが良かったようだ。
福寿草とほぼ同じ場所に咲く 日差しがないせいか花びらを閉じている まだ残っていた福寿草の葉
 時計を見ると11時半。チョット早いがココで昼飯である。しばらくすると太陽が顔を出してきた。すると、花びらを丸く閉じていた山シャクヤクが少しずつ開き始めた。純白の花だ。福寿草が黄色い妖精なら、山シャクヤクは純白の貴婦人と言った所か。清楚な大人の香りがする。
 ふと気付いたら、1時半。いつもなら日溜まりの中で昼寝をするのだが忘れてしまっていた。何時までも眺めていたいのだが、帰り道は長い。名残を惜しみつつ下山開始。帰りは空も晴れ、一段と輝きを増した新緑の中である。ため息が出そうな程の緑の中をゆっくりと降りていった。
 帰りは五木村へ回り、五木温泉「夢唄」で汗を流し、今度来れるのは何時だろうと考えながら帰途につく。

日差しと共に丸く閉じていた花びらが少しずつ開いて開いていった
       







木漏れ日のスポットライトを浴びて・・・




ブナの老木に着生した花 何の花だろう




陽光をを浴びるブナの葉





帰り道も心が弾む