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 仰烏帽子岳  福寿草を探しに     快晴               2007/02/21
 太宰府インター(5:30) 〜 人吉インター(7:50) 〜 椎葉登山口(8:40)
 椎葉登山口 〜0:25〜 牛の鼻 〜0:15〜 仏石分岐 〜0:10〜 風穴 〜0:10〜 仏石  〜0:30〜 福寿草群生地 〜0:30〜 仏石 〜0:10〜 元井谷分岐 〜0:30〜 展望台分岐 〜0:20〜 仰烏帽子岳山頂(昼飯) 〜0:10〜 展望台分岐 〜0:50〜 仏石分岐    〜0:20〜 椎葉登山口 

 朝4時前目覚ましの音で起こされる。眠い。九重までだとこんなに早く起きないのだが、今日は人吉までだ。最新の福寿草情報は得られないまま出発する。人吉インターを降り、国道445号線を相良村へ。国道から離れ、ガタガタ道の林道へ。
車1台で道幅一杯のガタガタ道 ガタガタ道を抜けると舗装路に
その先に登山口駐車場が
ここから登っていく
 椎葉登山口に着くと先客の車が3台。やっぱり平日のせいかな。軽く筋肉を伸ばし9時登山開始。植林帯はすぐ終り自然林を抜け沢沿いに登山路が伸びる。その途中面白い岩があった。岩に穴が開いていて立て札に「通り抜けると不浄が洗われ長寿、幸福が招来する」とある。これは是非とも通り抜けなくてはと覗いてみると、隙間が30センチ。這いずらないと通り抜けは無理だ。不浄は洗われるが、服はどろどろに汚れそうだ。やむなく断念。
牛の鼻ぐり岩
この穴をくぐり抜ける
大岩小岩の明るい沢を登っていく

 登山路は明るい沢で気持ちが良い。セメントに似た岩がゴロゴロの沢を登り詰めると分岐点へ。右は沢から離れ仏石へ。左はそのまま沢が続き展望台から仰烏帽子山山頂へとなっている。道を右に取り急斜面をジグザグに登っていくと稜線に出る。その後小岩、大岩、超大岩の脇をトラバース気味に登っていくと「仏石」と名の付いた超大岩が立つ場所に出た。仏様の彫刻でもあるのかと思ったが無い。その代わり岩にロープが下がっている。高所恐怖症なので高い所は嫌いなのだが、何とか登れそうだ。途中でじゃまになるストックを放り出しよじ登ると頂上に小さな洞におじそう様が。「家内安全、商売繁昌、ステキな彼女・・・ 無事下山できますように」 両手を合わせお願いする。
大岩の脇をすり抜けて行く 下から見上げた仏石
頂上に小さく人が見える
仏石の頂上に鎮座まします小さなおじそう様
 お願い事もたっぷりとしたし、足はすくむし、早々に岩から降りる。ストックを拾い歩を進めると何とすぐ先に福寿草が。宮崎から来たと言う女性が腰を下ろして眺めておられた。初めて見る本物の福寿草に感嘆の声を上げていると、この奥に群生地があるからと教えてくれた。ここは5月になると山シャクヤクやイカリソウが見られるそうだ。もう一度来なくては。
 ぽつり、ぽつぽつと咲く福寿草を見ながらさらに登っていくとソコには福寿草の大群落が。感嘆、驚嘆、阿鼻叫喚いや違った、とにかくそこら中、木の根本、岩の間、はたまた岩に生えた苔の上にも径4センチ程の黄色い花が咲き乱れているのだ。心地よい日差しの中見に来ている登山者皆「ほう!へー!わー!」感嘆の声を出し、にこにこしている。絶好の時季に来たようだ。このまま此処で昼飯食って昼寝して帰ろうかと思ったが、せっかく人吉まで来たんだし一応仰烏帽子岳まで行くかと、腰を上げた。今回はこの福寿草の群落を見ただけで目的は120%達成されたようなもんだ。後、山頂を踏むのはオマケである。
 仏石まで戻り仰烏帽子岳へ向かって歩き出す。元井谷分岐までは斜面をトラバースする感じでさしたる登りもなくのんびりと歩く。此処から山頂まで1.5キロ。このあたり桧の植林帯となっているが明るくて嫌な感じはしない。途中ブナの大木があったのだが、福寿草を見た後である。感動が無い。この時期可哀想なブナの木だ。
明るい桧の登山路 結構目立つブナの大木である 平尾台に似たドリーネ
セメントに似た岩が多いと思ったが
やはり此処は石灰岩の山か?
 檜の植林帯もすぐ終り自然林にはいると程なく展望台分岐の立て札が。下山はこのコースを取るのだ。少々くたびれてきた頃「山頂まで5分」の標識が見えた。気合を入れ直し仰烏帽子岳山頂へ。
山でよく見かける「人吉かめさん」の案内板
実に有り難い標識です
仰烏帽子岳 
四方見渡せる こぢんまりとした山頂
 昼を過ぎたが此処で昼飯。その後昼寝と行きたい所だが、何せ人吉までは遠いのだ。帰りの時間を考え1時間程山頂にいて下山開始。展望台分岐まで戻り檜の植林帯を抜け岩の展望台へ。此処に立つと午前中よじ登った仏石がすぐ前に見える。意外と近かった。これから先は沢伝いにガレ場を急降下だ。脚を痛めないようにストックを使い四つ足でゆっくりと降りていく。
こんなに近いと思わなかった仏石 足場の悪い下山路 登りには使いたくない路だ
 仏石分岐まで着くとこの先は登りと同じ路を下って無事登山口へ。
 振り返ると、この仰烏帽子山実に心地よい山でありました。福寿草のお陰で来る事が出来たのだが、花が無くとも又登りたい山の一つになった。春夏秋冬味わってみたい山である。おしい事は福岡から遠い事か。それにしても 福寿草 綺麗かったな〜。



初めて見た福寿草
実に可愛くて綺麗でそれでいて優しい姿をしていた






青空の下 黄色い小さな妖精みたいだ





岩の隙間に





岩に生えた苔の上にも