TOP
アウトドア
 九重大船山 初日の出を見る  12/31晴れ  1/1曇り    2006-12/31〜2007-01/01
12/31長者原駐車場(11:00) 〜0:50〜 桧林 〜1:00〜 隠し池 〜1:00〜 
坊ヶツルテント場(14:20)

1/1坊ヶツルテント場(4:45) 〜0:55〜 立中山分岐 〜0:40〜 段原 〜0:30〜 
大船山山頂 〜0:25〜 段原 〜0:15〜 段原火口原 〜0:15〜 段原 〜0:50〜
立中山分岐 〜0:40〜 坊ヶツルテント場(11:00)

坊ヶツルテント場(13:00) 〜1:15〜 雨ヶ池 〜0:45〜 桧林 〜0:50〜 長者原駐車場

 2006年12月30日 明日の準備をして眠りに付く。31日朝5時過ぎ起床。昨晩詰めたザックの荷物を全部出して再度点検。夜中に詰めた荷物は時々忘れ物が有るのだ。3日までの食料、アイゼン、下着、スパッツ、ランプ、ペグ・・・良し。全部OK。ザックを担いで体重計に乗ると丁度90キロう〜ん重いな〜。ザックが重いのか、体重が重いのか微妙な所だ。昨年の初日の出は重量制限の為初日の出登山を断念し車からの日の出観賞となったので有る。何を血迷ったのか禁煙を思い立ちその為に体重が20キロも増えたのだ。これにザックの重量を加えると合計40キロ。40キロの荷物を担いで山に登る程の体力は残念ながら持ち合わせていなかったのである。増量は簡単にできるのだが、減量は、これが又難しい。人間の身体は一度手に入れた物は簡単に手放さない性質を持っているようだ。しかたない、重量増加分は時間でカバーするとしよう。重い体重とザックを車に積み込み7時過ぎ自宅出発。途中のコンビニで今日の昼と夜分のおにぎりを買い込み九重へと向かう。

 10時30分 長者原駐車場に到着。今年は雪が少ない。天気は晴れ。最高の登山日よりで有る。この天気が明日まで続いてくれたら良いのだが・・・。明日の天気予報が外れるのを望みつつ登山準備を始める。軽く準備運動をして残雪の残骸が残る登山道を歩いていく。あれ、初っぱなから登山道が変っているではないか。なにしろ雨ヶ池コースで登るのは2年ぶりなのだ。土石流で昔の登山道は寸断されて新しく道が作られている。が、気のせいなのか以前より楽なコースに変っているようだ。このコースのいつもの立ち寄り場所隠し池に1時頃到着。ここで昼飯と大休憩。
完全に結氷した隠し池
飛び乗ってもびくともしない
隠し池から見える平治岳
斜面には かすかに残雪が
 昼飯の後草原に寝っ転がると雲一つ無い青空。もったいないな〜。明日は曇りか。ん、まてよ、2006年の締めくくりが快晴。終わりよければ全て良しだ。天気の神様に一応感謝しておこう。
 腹も満ちたし、疲れも取れたし、ザックを再び担ぎ、坊ヶツルへと降りていく。せっかくここまで登ってきたのに降りていくのは勿体ないような気がするが、気分は楽だ。
 坊ヶツルの向こうに雪の無い大船山
 何回も初日の出登山をしているが
 雪のない大船山を見るのは初めてだ

 1時間程で、坊ヶツル到着。快適なテント設営場所を探す。なるべく平らな地面である事。団体さんのテントから離れている事(ソロで登っていると、この団体さんの声が結構気になるのだ)。風が当たりにくい場所である事。この三つの条件を出来るだけ満たした場所を見つけ設営。
快適?な設営場所 快晴の下テントの中は17℃暖かい
 テントの中で3日まで快適に過ごせるように荷物を整理し、水を汲んでくると後はすることはない。テントの中で、明日の天気を確認するが、携帯が繋がらない。外に出ればアンテナは立つのだがメンドクサイので止める。ラジオで7時の天気予報を聞けば良い事だし、腹が減ってくるまでウダウダと快適な時間を過ごす。
 日が落ちると急に気温が下がる。5℃を切ってしまった。夕食の準備をしながら7時の天気予報を聞く予定だったが忘れてしまった。どうせ晴れだ、曇りだと聞いた所で、山の天気だ、日の出の時晴れるかは神のみぞ知るである。9時過ぎには早めの年越しカップ麺の蕎麦を食べた。この時のテント内の気温は0.4℃。これもデジカメでパチリとしたのだが、これがいけなかった。暗かったので、ISO感度を1600にしたのだが、そのまま忘れてしまったのだ。
 
 2007年1月1日。3時半過ぎ起床。珈琲を落とし、朝飯の準備。外を覗くと一面の星空。この分だと初日の出は・・・期待しても良いかな。 4時45分ちょっと早めの出発。体重を考えるとこの位が丁度良いのだ。2年前は登り初めで道を間違え時間をロスしたが、今回は大丈夫。学習したのだ。汗をかかないように、息を切らさないように、ゆっくりと登っていく。高度を上げるに連れて、星の数が減っていくではないか。段原の肩まで登ると、少し明るさが増してきた空を見上げると雲。天気予報は当りだ。最後の一登りで大船山山頂6時50分到着。6〜7人の先客が日の出を待っていた。
 雲がある為地平線と空の境目がはっきりしない。気温は−0,9℃。暖かい。例年だと、自分の吐く息で髭につららが出来るのだが、白い息が見えるだけだ。
 7時13分 2007年1月1日 今年最初の太陽が雲の隙間から顔を出した。
 「あ!出た出た」 「ワ〜」 「ウォ〜」 何でか知らないが、みんな声を出す。365日毎日太陽は地平線から顔を出すものだが、やっぱり1月1日の日の出は妙に有り難く感じる。思わず合掌である。この太陽20分後には上の雲の中に消えていった。
 この山頂で声を掛けてくれた人がいたので振り返ると、毎年この正月登山の時坊ヶツルのテント場で顔を合わせる人だった。。今日下山されるらしい。天気が悪くなるらしいのだ。
昨年は重量制限で来れなかったが、来年は又お会い出来るように体調管理に努めるとしよう。
 曇り空の山頂を後にし、この九重山群の中で一番好きな場所、段原火口原へ向かう。好きな場所なのだが、1年に1度の日の出登山の時しか行かないのである。で、この場所に何があるかというと何も無い只の原っぱなのだ。この何もない所が良いのである。
何も無い段原火口原 段原から見える久住山
ガスに覆われ始めた
 この段原火口原で空が晴れる事を期待していたが、一向に晴れず諦めて下山開始。願いは叶わなかったようだ。
 下山前に携帯で天気予報を確認。山頂だと電波の通りが良いのだ。聞くと、今晩から明日に掛けて雨。う〜ん。通常だと平地では雨でも九重は雪なのだが、この気温。やっぱりここも雨か。何年か前の初日の出登山の時、雨混じりの雪の中テントをたたんだ事があったが、つらかったな〜。今悩んでもしょうがない。テントに着いて決めるとしよう。
 のんびりと降りて11時にテントに到着。今朝わずかに残っていた雪が、すっかり消えている。やっぱり今日下山する事に決定。ちょっと早めの昼飯の後、テント撤収。又今年の年末来るとしよう。




下の写真はISO1600で撮っている為 多少ざらついてます

夜明け前






7時12分 地平線近くの雲海から太陽が顔を出した














火星から見る太陽?はこんなだろうか








赤い太陽は上の雲海へ吸い込まれていった







ue