アウトドア
八方ガ岳(1052m)   晴   山頂の気温25度    2006−05/25
八方ガ岳八谷キャンプ場登山口(8:20) 〜0:20〜 水場(8:40) 
〜0:30〜 尾根(9:30) 〜0:30〜 大岸壁に続く沢(10:00) 
〜0:10〜 尾根(10:10) 〜0:30〜 八方ガ岳山頂(10:40)  
 下山も同じコース
 
 6時に太宰府インターに入り、7時に菊池インターで高速道路を降りる。山鹿市を抜け八方ガ岳麓の八谷キャンプ場へ。この山へ登るのは4〜5年前に一度来たきりで、今回が2回目だ。途中で道を間違えてしまった。以前はなかった新しい道が出来ていたのだ。我が工房の回りはこの10年間殆ど変っていない。変った方が良いのか、変らないままの方が良いのか、う〜ん。いやいや、今日はこんな事を悩みに来たのじゃなかった。山を楽しみに来たのだ。要らん事は考えんようにしよう。
 8時登山口到着。軽く筋肉を伸ばし、沢沿いの登山路へ入っていく。10分程の植林帯を抜けると後はずっと自然林だ。登り初めて20分程で水場がある。竹の樋に竹の柄杓だともっと風情があるのだが、そんなに言うのなら自分で作れと言われそうなので止めておく。家から持ってきた塩素入りの水を捨て、この沢の水に汲み替える。腐葉土層でろ過された水はほのかに甘かった。沢を右へ左へ渡りながら登り詰めると稜線に出る。

山の水はやっぱり旨い 水量豊富な沢である
 
 ここからはしばらくは稜線下をトラバースしていく。このコース少々スリルがあるのだ。カメラにも撮らえきれない垂直の岸壁の下を通り、転落防止のネットのワキを抜け、岩に取付けてあるロープを掴んでよじ登る。下を見ると深い谷へ緑の斜面が続いている。樹木があるので落ちたら死ぬと言う恐怖はないが、上がってくるのは大変そうである。

これは大岸壁のホンノ一部 転落防止ネット? こんな岩を何度かよじ登る

 ここを過ぎると再び小さな沢が現れる。この沢沿いに登っていくと山頂から続く稜線に出る。チョットした広場になっていて休憩には最適だ。ココまで来る途中の岩の上で写真を撮っていたら、健脚のおじさんが追い抜いていった。このおじさんと山頂に付く前に又出会うのだ。ココでしばらく休憩した後、稜線の山頂へと続く道を登っていく。山頂に着く少し前に例のおじさんが降りてきたので、最後の力を振り絞って「チワ〜」と言うと3倍もの大きな声で「チワー」と返ってきた。すれ違い様このおじさんが何か言ったので、「は」と聞き返すと「山では大きな声で挨拶しましょうね」と来た。オイオイ、こっちは10キロ増えた体重を担ぎ上げ、「フウフウ、ハアハア、」ラマーズ法で登ってきてるんだ、そんな大きな声が出るもんか。それに、20代、30代(40代も可)の女性だったら、から元気もでて、大きな声で「こんにちわー」と言えるのだが、このおじさん、どう見ても僕より年配である。元気に山登りする中高年はそれはそれで良いのだが、それを押し売りしちゃイケマセン。と、ろくでもない事を考えながら登っていくと灌木の間からいきなり山頂に出た。樹木が生い茂って、途中からは頂上が見えないのだ。山頂は30坪程の芝生広場となっていて視界は360度。チョットした分譲住宅が建ちそうだ。
 誰も居ない山頂で昼飯アンドお決まりの昼寝である。少々虫の羽音が五月蠅いが、気持ちよく昼寝が出来た。

登山路の向こうにぽっかりと
山頂が顔を出す
昼寝に最適な山頂広場 向こうに阿蘇山の涅槃像
写真では解りにくいな

 1時間程寝ていると、段々日差しも強く暑くなってきたので、昼寝も切り上げ下山開始。降り始めたら、下から中高年の夫婦が。こちらも「フウフウ、ハアハア、」ラマーズ法で登ってきた。「「チワー」「チワ〜」「あの〜。頂上はまだ先ですか」「直ぐそこ。後4〜50歩ですよ」今にも死にそうな顔が、途端に天使を見るような顔になった。やっぱ山での挨拶はこうでないとイケマセン。
 今度は紅葉の時期に来ようと思ったのだが、ココは下山しての温泉が、山鹿市の街中にしかないのだ。それだけがチョット惜しいかな。しかしそれを差し引いても、登り初めからほぼ自然林で、緑のシャワーを浴び、実に心地よい山行だった。
   


この深い森の奥に八方ガ岳が




登山口でガクウツギの花が迎えてくれた






夏花までまだ間が有り花の少ないこの時期森を彩る貴重な花だ





ナルコユリ
この山の花は白い色が多いようだ





ギンリュウソウ
この花も白だ






木立の間から朝日が




明日写真追加あり

写真はこの下

しゃし

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