九重雪山散歩 御池    晴れ              2006−02/09
牧ノ戸峠登山口(8:20) 〜0:30〜 稜線第一展望台 〜1:00〜 扇ヶ鼻分岐
〜1:15〜 久住避難小屋 〜0:30〜 御池(11:40)昼飯&休憩 
御池出発(13:00) 〜0:20〜 久住避難小屋 〜0:40〜 扇ヶ鼻分岐 
〜0:45〜 稜線第一展望台 〜0:15〜 牧ノ戸峠登山口(15:00) 

 久しぶりの登山なので、一応の目標は御池まで。なおかつ正午になったらそこで昼飯そして下山という極めて身体に優しい登山計画を立て、朝5時過ぎ自宅を出発。
 8時少し前牧ノ戸峠登山口到着。回りは真っ白の銀世界。
牧ノ戸峠への道 最初の登山道足跡三つ
 久住登山のメインルートなので登山者の車もさぞかしと思っていたら、駐車している車は5〜6台。車の中で登山準備をし、ギンギンに冷えた空気を吸って登り始める。先行者の足跡は3人だけである。拍子抜けしてしまった。天気予報によると今日の最高気温は2度。明日は10度と出ていたから、皆さん今日の登山を敬遠されたのであろうか。稜線第一展望台で一休みしていると、空気がきらきら輝いて見える。これが例のエンジェルダストと言うやつか。初めて見た。ザックからカメラを取り出してパチリとやってみたが、写っていない。ピント合わせが難しいようだ。青空の下時折ガスに巻かれながら沓掛山を越え星生山の下をパチリパチリとやりながら、久住避難小屋へ着く。
登山道は正面の沓掛山へ 星生山 薄いガスの中の久住避難小屋
 此処でしばらく休んでいるとガスも晴れてきた。体力もまだまだ行けそうだ。こんな時はせっかく此処まで来たんだから取りあえず久住山頂に立って、それから御池へと思う所だが、今日は身体に優しい登山なのだ。のんびりと御池へと登っていく。
 雪の間から小石が顔を出したガレ場を一登りすると、青空の下完全に結氷した御池が現れた。誰も居ない。独り占めである。取りあえず腹ごしらえと、コッヘルに水を入れお湯を沸かす準備をする。手袋を取ると、手が切れそうになる位痛い。気温は何と、ー8.4度。防寒装備は完璧なのだが、食事用の手袋までは考えてなかった。腹も満ちたし、誰も居ないし、結氷した御池の中央に寝転がって何処までも澄み切った青い空を目に焼き付ける。何にも無い空の北側は群青色に見える事を初めて知った。太陽の光までも吸収し永遠の宇宙へと続いて居るんだろうか、何て事を考えていると、「グ〜」「グフッ」と氷がきしむ音が聞こえて来た。かすかだが、氷の震動も伝わってくる。この寒さで氷が厚さを増しているんだろうか。時折強い風が吹くと、氷が動くのも解る。誰も居ないから私にだけこそっと教えてくれたんだろうか。これだから山歩きは止められないのだ。しばらく遊んでいたら、一人二人と、ようやく登山者がやって来だした。その内、40〜50人の団体さんも。他の季節ならこの後しばらく昼寝と決め込むのだが、なにしろ−8度である。下山するにはまだ時間がたっぷりあるが、帰り支度を始める。
 登る時ガスで陰って撮れなかった場所をパチリパチリやりながら降りていると、例の40〜50人の団体さんが後ろの方から近付いてくるのが見える。追い抜いて貰うか、先に急いで降りるか、う〜ん、思案のしどころである。結局40〜50人に挨拶するのがメンドクサイので早々に下山。何と2時間で駐車場に着いてしまった。この後温泉に入り、汗を流す。氷の上で寝転がっていたせいか、顔が赤くなりハリハリ、ヒリヒリしている。冬の太陽侮る無かれである。

                 






朝これから向かう登山ルートがガスの中から顔を出した









登山ルート脇の松林 立ち枯れの幹までも真っ白に化粧をしている








冬の寒さは最高の芸術家だ 時として面白いオブジェを作り出す








中央が天狗ヶ城であるその奥に見えないが九重の最高峰中岳そして
右肩の向こうの陰に凍った御池がある










登山路から見た久住山








結氷した御池 空の青さが一段と冴える









氷の上に寝そべって








何だろう?一部分結氷した氷が丸い粒状になって
その回りを白く雪の結晶が縁取っていた









風紋1



10




風紋 2



11




何だろうコレ

うえ

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