日の出登山の時は此処に山行タイムを書くのだが、今回は車なので無し
 昨年までは九重の坊ヶツルにテントを張り、元旦の早朝雪の大船山に登り初日の出を見ていたのだ。昨年までは。だが、昨年の禁煙がたたり、体重10キロ増となってしまったのである。これにテント泊用のザックを加えると30キロ。とてもじゃないが坊ヶツルまでたどり着く自信がない。で、軟弱だとは思ったのだが車での日の出観賞となったのだ。

 最高の日の出観賞ポイントを探すため昼には福岡を出発。熊本ICで高速道路をおり阿蘇方面へ。途中から外輪山を走るミルクロードへと向かう。地図で見るとこの道沿いから阿蘓高岳方面が東になるのだ。道の両脇は除雪された雪が積み重なっていて、場所によっては2mちかくある。12月の寒波は相当すごかったようだ。何カ所か見て回る内絶好のビューポイントがある農道を発見。崖で行き止まりになっていてチョットした広場になっているのだ。。崖っぷちで車を止めて早めの夕食。下は内牧温泉らしい。夜になると町の燈が宝石をばらまいたように(実際にばらまいた宝石を見た事はないが)光って見えた。寝袋に入ってウダウダ、グダグダと時間を過ごし、11時頃カップ麺の年越しソバを食す。除夜の鐘は聞こえたような聞こえなかったような・・・。ハッと気が付くと外がウルサイ。時間は5時頃。まだ空は真っ暗。そして車が4〜5台。どうやら此処は地元の人達の日の出観賞ポイントだったらしい。半分山勘でこの場所と決めたのだが、今年は運が良いようだ。

 6時半過ぎ東の空が紫色に変り、オレンジ色に光り始めた。
空が明るくなり オレンジ色に変り お釈迦様の頭から太陽が
7時25分 2006年最初の太陽が顔を出した。今年も後364回この日の出があるのである。こんな風に考えると有り難みが減ってしまうのだが、1月1日に雲一つ無い大地の向こうから登ってくる太陽はやはり別格だろう。しかもこの場所から見ると丁度根子岳の左から太陽が顔を出すのだ。涅槃像の頭からである。有り難い、有り難い。この太陽に向かって10キロ減量を固く誓ったのでありました。
 9時過ぎ此処を後にし、観光道路阿蘓スカイラインを通り大観峰方面へと向かう。チョット立ち寄ってみたが、阿蘇山を見る大景勝地らしく観光バスも何台か止まっていた。この後日の出観賞を阿蘓に決めた目的のもう一つ火山岩を探すべく阿蘇の草千里へと向かう。
 
外輪山を下りる途中にこぢんまりとした神社があったのでお参りをする。「国造神社」と言い由緒ある神社で、本宮は一の宮の町中に有り、此処は北に当たるので「北宮」だそうだ。
典型的な田舎の神社である 元天然記念物の大杉「手野の神杉」
数年前の台風で倒れたそうだ
 小さくても由緒有る神社らしくお参りをすると、巫女さんが一人一人お祓いをしてくれる。こんな事初めてである。ますます有り難い。縁起物でお神籤を引き、商売繁昌のお札を貰う。お神籤は「中吉」だった。まあぼちぼちか。このお神籤には裏に「神の教」が書いてあり「難儀苦労のある時ばかり神の御袖にすがる気か・・・」と、キツイお言葉!いやいや有り難い御教授が。「はい、すみません」と、ただただ頭を下げるのみであった。
 此処で心を入れ替えて???、火山岩を探しに草千里へ。転がっていそうな場所は雪で覆われて見つからず、あきらめて帰る途中にあった崖に軽石系の火山岩が。この石、春になると素晴らしいモノに変る予定なのだ。
 山には登れなかったがやっぱり今年は素晴らしい年に成りそうだ。 
大地が目覚め始めた






青紫の空がオレンジ一色に染まって






オレンジ色の空に山陰の向こうから太陽が顔を出した








昇った太陽が雲海に浮かぶ涅槃像を写し出す









カメラのレンズの悪戯か、幻を見ているみたいだ

写真はこの下

写真

阿蘇 外輪山よりの初日の出     晴れ  2005−12/31〜01/01
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