登山開始　１０：２０　　　下山　１４：３０　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　今回の目的は楠木の大木を見る事とそれに昼寝である。朝９時ちょっと前、福岡市と新宮町の境にある立花山へと向かった。近場なのでこんな時間でも早すぎるくらいなのだ。一般の登山者はこの立花山と三日月山　それに松尾山　白岳をセットにして登られているようだ。何しろ主峰の立花山は標高３６７mなのだから。新しく整備された登山口駐車場に車を止め　１０時半前に登り始める。舗装路を少し歩くととすぐ沢と平行する登山路に変わる。鬱蒼とした照葉樹林の中の登山路なので日差しは気にならない。この時期からの山登りは暑い日差しをどうしのぐかで快適さが変わってくるのだ。しばらく歩くと山頂へと楠木原生林へとの分岐に突き当たる。最所楠木を見に行く事にする。元々この山は楠木が多い山なのだろう。コース途中に何本も一抱え二抱の楠木を見る。しばらく歩くと　（この山は要所要所の分岐まで１０分かせいぜい２０分しかかからないのである）　楠の原生林に着く。　ここの楠木の森は自生地の北限なのだそうだ。国の特別天然記念物に指定されている。

登山路はこんな感じ　　　　　　　　　　　　　　　　　森の中なので全体の写真が撮れない

　すっくと立っていました。大楠が。神社の境内の幹周り２０mとかの迫力は無いが、それでもやっぱりでかいですね。やっぱりこの森の王者でありました。幹の上部には着生木が枝を伸ばしていた。さすが３００歳の貫禄です。以前この大楠を紹介していた登山誌には楠の横に立って大きさを表していたが、今は周囲に柵をして近づけないようになっていた。見学者が増えて根回りを踏み固めるのでそれを防止するためだそうだ。登山誌の功罪ですね。隠れた存在だったのを日を当ててくれるのは良いけれど、今度はどっと人が押し寄せるのだ。私もその一人ではありますが・・・。森の中の大木や　ステキな人？を見ると抱きつきたくなる私の願望が果たせなかったのは非常に残念無念であります。　腹が減ってきたので思いを残しながら山頂へと向かう。　この立花山の山頂はその昔山城があった所だそうで、広場のようになっていた。玄界灘の方が開けていて小蔭もあり昼寝には最適な場所である。

　
途中で見つけた変な名前の木　　　　　山頂広場　小蔭付き　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　悪名高き人工島　２億円の　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ケヤキも見える　
　
　先客が十数名小蔭で昼食中であった。２時間ほどこの山頂にいたが入れ替わり立ち替わり人が登ってくる。年金生活者？のたまり場みたいな趣があり、食事が終り下山する人に「明日も来るな？」　「明日にならんと解らん」などと声を掛け合っていた。幸せな人たちである。　登ってくるときはナギの大木コースを選んだので、下山は修験坊の滝コースを降りたのだが、滝が無い。チョロチョロと水が落ちてくる場所があったが、あれが滝なのだろうか？だとしたら誇大広告だ。　登ってくるときに花を見なかったので下山時も注意していたのだが、見つけたのはドクダミの白い花だけだった。何故なんでしょうね。元々花の少ない山なのか、それとも時期の問題なのか。　　安近短　（安全　近場　コースが短い）　でそれなりに心地よい山でした。