超撥水と超親水

　

『超撥水と超親水－その仕組みと応用－』
　

辻井　薫著

四六判　190頁　定価 (本体2000円＋税)
ISBN978-4-946553-37-0　C0043

《内容》

　超撥水と超親水は、日常生活や産業製品のあらゆるところに利用でき、広い応用が期待できる研究テーマである。本書では、どのような応用があるのかも含めて、いま注目されているこの最先端の科学と技術を一から解きほぐしわかりやすく解説してある。

《主要目次》

第１章　生活の中の濡れ

第２章　表面張力と界面張力
表面張力の起源／界面張力の起源／表面（界面）活性とは？

第３章　濡れはどのように決まるか？
濡れは表面（界面）張力の釣り合いで決まる（濡れの化学的因子）／毛管現象（浸漬濡れ）／界面活性剤の働き（濡れのコントロール）

第４章　デコボコ（凹凸）表面の濡れ
Wenzelの理論／Cassie-Baxterの理論／Wenzel状態とCassie-Baxter状態の間の転移／フラクタル（Fractal）表面の濡れの理論／濡れのピン止め効果／前進接触角と後退接触角（濡れのヒステリシス）

第５章　自然界における超撥水表面とその模倣
植物の葉や花びら／昆虫や動物／自然界における超撥水表面のまとめ

第６章　人工的な超撥水表面
フラクタル構造による超撥水／柱（針）状構造の稠密配列による超撥水／その他の凹凸構造による超撥水表面

第７章　超親水表面

第８章　濡れのスイッチング
光によるスイッチング／温度によるスイッチング／接触溶媒によるスイッチング

第９章　超（高）撥油表面
超（高）撥油表面形成の条件／超（高）撥油表面の実現

第10章　実用化への道
超親水表面の応用例／超撥水表面実用化への道

米田出版発行　