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『生体医工学の軌跡
―生体材料研究先駆者像―

 

立石哲也・田中順三・角田方衛 編著
筏 義人・菊池正紀・片岡一則・岡野光夫・宮永 豊・
大森健一・藤沢 章著

四六判 230頁 定価 (本体1800円+税)
ISBN978-4-946553-31-8 C0058

《内容》

これから医工学分野の研究開発に進もうと考えている方々の道しるべになればと、先駆者の貴重な経験、その生き様、今後の展望などをわかりやすくまとめてあります。

《主要項目》

第1章 医工学との出会い
スイスへの旅立ち/バイオメカニクスとの出会い/医工学との出会い/再生医工学との出会い

第2章 有機/無機界面とバイオミネラリゼーション
有機単分子膜上のアパタイトの結晶成長/移植靭帯へのアパタイト修飾/神経再生チューブへの応用

第3章 ナノテクノロジーが拓く未来型DDS―ピンポイント診断・治療のためのナノデバイス設計―
エーリッヒの「魔法の弾丸」/DDS開発のために越えなければならない五つのハードル/薬を運ぶ高分子ミセル/アドリアマイシンを結合したブロック共重合体/ミセルのがんへの選択的集積/pH変化に応答する薬物放出

第4章 細胞シート組織工学
細胞シートを用いた細胞のパターニング/温度応答性ポリマー上の細胞接着と剥離/細胞シート工学の再生医療への応用

第5章 臨床に直結した研究の推進を
人工股関節の発展と課題/人工関節用HDP素材の研究/日本人に適した人工股関節の工夫/7医学・医療の変革に合ったパートナーシップ

第6章 一介の技術者として
ディーゼルエンジンの設計技術者として/医療機器にかかわる技術者として/一介の技術者として

第7章 生体材料の研究開発と実用化・産業化
民間企業の中でのさまざまな仕事体験/人工関節の開発で経験した四つの教訓/インプラント製品の基礎研究から商品化に至る流れとコスト・リスク・責任/日本の研究者と海外の研究者の比較

第8章 バイオで閉塞感をブレークスルー―金属材料からバイオマテリアルへ―
鉄鋼の時代/時代の曲がり角/新しい概念を生む研究会「材料フォーラム」―キーワードは「バイオ」と「金属」―/金属系バイオマテリアル研究への手掛かりはフレッティング腐食疲労/細胞を培養して、健康に害はないのですか/バイオマテリアル研究成果の例/金属材料技術研究所と無機材質研究所の統合―NIMS誕生―


米田出版 発行