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『ナノフォトニクスへの挑戦』



大津元一監修 村下 達・納谷昌之・高橋淳一・日暮栄治著

四六判 196頁 定価 (本体1700円+税)
ISBN4-946553-17-7 C0055

《内容》

 ひと昔前には、光をナノ寸法にすることは原理的に不可能と信じられていました。本書では、これを可能にした人たちの挑戦のストーリーを紹介してあります。
 ナノフォトニクスは、光科学技術の広範な分野にわたり革命を及ぼした技術です。まず、日本の大学の研究者がその基礎を作りました。これを産業界に普及さ せるためには開発予算の獲得、そのために周囲の人たちを説得すること、などの多くの苦労が必要です。限界を迎えつつある既存の光技術を救うために、そのよ うな苦労にくじけず努力を重ねた気鋭の研究者、技術者のお話を紹介したものです。

《主要目次》

第1章 ナノフォトニクス事始め
ナノフォトニクスとは何か?/近接場光を使えばできる/そしてしばらくは苦労の連続/なんて変なことをやっているんだ/ナノフォトニクスの幕開け/挑戦は続く

第2章 微細計測、分析への挑戦
ナノ領域には何がある?/ナノ領域を光らせる/針を作る/計測装置を作る/挑戦する人たちへ

第3章 極限加工への挑戦
近接場光リソグラフィへの道のり/近接場光リソグラフィを実用技術に−2層レジスト/近接場光リソグラフィの可能性/未来を目指して

第4章 高密度記録の限界への挑戦
高密度記録の必要性/では、どうやって高記録密度を実現するか?/近接場光メモリの研究/TB光メモリ記録媒体の課題/TB光メモリの候補/最後に

第5章 マイクロマシンの限界への挑戦
マイクロマシンの誕生/光技術とマイクロマシン/実際の光マイクロマシン/ミクロな世界はどのように違うのか?/今後の展望と将来の夢


米田出版 発行