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  『住居医学(V)』



  筏
義人吉田 編著
 
吉田修・青島均・久野覚・安枝浩・高野康夫・東野勢津子・
  東野義之・
岩本淳子・今井正次・田中紀之・高柳和江・筏義人

  四六判 縦組 並製 
224頁 定価 (本体1800円+税)
   ISBN978-4-946553-41-7 C0052






《内容》

住居医学では、病気やストレスなどの視点のみでなく、快適さなども含めて、「住む」を医学的にとらえて研究しています。


《主要項目》


序に代えて―「住居医学」おぼえがき(一)―


第1章 住居と香り

住居における臭いと化学物質/嗅覚系の機構/どのようにして香りの効果は生じるのでしょうか/香りが体内に取り込まれたときの効果/屋外における香り/屋内における香り

第2章 住環境と快適性

「暑さ寒さも彼岸まで」/「家のつくりようは夏をもってむねとすべし」/暑い、寒い、を決めるものは/寒暑涼暖とは/積極的な快適性・プレザントネスと消極的な快適性/面白い、楽しい、気持ちいい、プレザントネス/危険なプレザントネス/温熱環境の年変化と日本情緒/住宅でできること/健康で快適で地球に優しい暮らし方

第3章 室内環境中のアレルゲン

代表的な室内環境アレルゲン/どのような成分がアレルゲンになるのか/室内環境アレルゲンによる汚染/アレルゲンによる汚染と感作・発症の関係/室内環境整備と感作・発症の阻止

第4章 居住環境における浮遊粒子状物質の健康への影響

浮遊粒子状物質の発生源とその特性/浮遊粒子状物質の形態的特徴/浮遊粒子状物質含有金属/U型肺胞上皮細胞/浮遊粒子状物質と細胞傷害/遷移金属と細胞傷害

第5章 高齢者の老いと住まいの要素

日本の高齢者人口と将来推計/地域に在住する高齢者の健康状態/高齢期への適応を方向づけるエイジング理論/地域に在住する高齢者の生きがい/高齢者の老いと住まいの要素

第6章 居住環境としての病室

床頭台がつくるベッド周りの環境/環境づくりにおけるカーテンの功罪/環境として、療養空間としてのデイスペースの意味/ベッド周りの領域づくり―家具による領域の形成―

第7章 高齢者向けの住まいの変遷と今後の課題

齢者向けの住まい/高齢者が居を移すということ/高齢者施設が「生活の場」に/住宅を活用したケアの提供/ケアやサービスを提供する集合住宅の登場/高齢者住宅の課題―住まいとケアやサポートの柔軟な組合せ/将来の高齢期に向けた住宅の課題


第8章 生命が目覚める癒しの環境
安全/リラックス/効率/元気になる/生きる歓び

第9章 “快適さ”を評価できるだろうか

1970年代/1980年代/1990年代/2000年代



米田出版
発行