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　 『安心・安全・信頼のための抗菌材料』


　HACCP対応抗菌環境福祉材料開発研究会 編
　 執筆者（五十音順）
　 飯村兼一・生貝　初・伊藤日出生・宇治原徹・大村博彦・小川亜希子・奥田貢司・加藤鋼治・
　 加藤丈雄・兼松秀行・故金正司・川上洋司・菊地靖志・北野利明・黒田大介・高津祥司・
　 小林裕幸・米虫節夫・坂　公恭・佐藤嘉洋・鈴木　聡・澄野久生・西本浩司・早川洋二・
　 樋尾勝也・日原岳彦・福崎智司・間世田英明・水越重和・宮野泰征・村川　悟・八木　渉・
　 柳生進二郎・吉川正道・吉武道子・和田憲幸・渡辺義見
　
　 A5判　横組　並製　172頁　定価（本体2300円＋税）
    ISBN978-4-946553-42-4　C3058




《内容》
　抗菌材料は、産学双方にとって未発達の分野であるが、それでもなお、高齢化社会に向かうわが国のこれからの社会は、安心・安全・信頼のできる抗菌材料を今までよりいっそう必要としているように思われる。

本書は、微生物と材料の関わり合いの中でも、抗菌とHACCPと いう二つのキーワードをソフトとして、ハードである材料との関わりについて、食品加工関連への用途展開を主として念頭に置きながら、併せて医療福祉関連、 構造物関連への展開も含めた抗菌材料に関しての基礎的な事柄を取り上げて解説したもので、生物学と材料工学の学際領域のガイドブックである。

《主要項目》

1.　安心・安全・信頼と抗菌材料ニーズ
 食品加工関連／医療福祉関連／構造物関連

2.　HACCPと品質管理
HACCPとは／HACCPへの注目／食品は品質が劣化する／食品の安全を構築するHACCP／HACCPを機能させるには／食品テロに対する対応

3.　抗菌性とその評価法
抗菌の定義と評価の視点／抗菌剤の作用機構／培養の基本操作／抗菌剤の抗菌性評価法／抗菌加工試験片の抗菌性評価法／実環境での抗菌性評価法／表面分析法／おわりに

4.　材料と微生物の相互作用−抗菌とバイオフィルム−
はじめに／金属表面のバイオフィルム／微生物腐食／溶接部における微生物腐食事例／腐食機構／　微生物の付着と腐食／微生物腐食防止技術／抗菌機能を利用した微生物腐食抑止技術／抗菌機能を利用した衛生管理

5.　安心・安全・信頼のための実用材料の基礎と製造プロセス
金属材料／セラミックス材料高分子材料／複合材料／粉末材料／表面処理

6.　抗菌材料の現状と可能性
抗菌材料に要求される仕様と食品加工業界への用途展開／冷却塔を使用する冷却水系の水質管理と材料／銅を合金化した抗菌ステンレス鋼の開発


米田出版 発行