■9条の精神     2005/05/20

丁寧な回答をありがとうございます。

私は9条を堅持すべきと考えていますので、管理人と同じ意見です。ただ違いは9条を掲げて世界を戦火から救うというような内容を9条は持っていないと感じています。日本の人々が真珠湾攻撃や満州攻撃のようなことをしないと言っているだけであり、世界のほとんどの国の人々はそんなことをしたことがありません。日本がそんなことをしなければ、第2次世界大戦は起こっていないでしょう。9条はそのような攻撃をしないと言っているだけで、世界の人々も9条の精神に従って欲しいと考えるようなものではないと思います。

権利としての戦争を放棄しているだけで、防衛については何の言及もありません。もし9条が防衛の義務も放棄していて、その9条を世界の人々に良いものだと言ってすすめるのはよくないと思います。自分たちを守ることをやめたらどうですかとすすめるようなことになり、そのためにその国の人々が被害を受けた場合に責任を持てません。
結局、9条は真珠湾攻撃や満州攻撃のようなことをしないと、わたしたち自身が何度何度も反省するためのものだと思います。

9条があるために防衛ができないと考える人もいますが、防衛というのは基本的に過剰防衛でなければ、正当防衛であり、9条とは何の関連性もないものです。
これも同じ意見ですが、戦争には反対です。しかしながら、防衛には反対ではありません。過剰防衛になることがありますので、積極的には賛成しませんが、自分自身や家族は守りたいと思います。

「国の交戦権は、これを認めない。」
これは少しわかりにくくなっていますが、英語で見れば、好戦的な権利を認可されないというような意味です。日本の人々が好戦的であることを示していて、英語で世界の人々が読むのははずかしいような気がします。
60年前に好戦的だと思われた日本の人々の負い目として、私たちが背負って行かなければならないのでしょう。