9.天国の温度
広島の原爆の中心では温度が六千度
太陽の表面も六千度、中心は一億度
マイナス二七三度から数億度まである中で
一番の適温は零度から百度までの水が液体である間
海では人魚が泳ぎ、美しい歌で誘惑し
地上の僕達は水分をたっぷり含んだ唾液を交換して
永遠と思える時間を接吻の中に閉じ込める
本当にここが天国でなければ、一体何処にあるのだろう