85.信頼
テーバイのエパメイノンダスは
スパルタとのマンティネイアの戦いで致命傷を受け
陣屋に運ばれたとき
最も信頼する第一の部下を呼べと命じた
既に戦死したと聞かされ、失意の中で
第二の部下を呼べと命じた
やはり戦死したと聞かされ
絶望と諦めの中で、側近に
敵と和を講じることを勧めた
もう指揮官がいなくて戦えないと思ったからだが
第三の部下以上に敵を信頼したとも言える
日本も無条件降伏を受け入れたとき
敵を信頼したとも言える
僕達はぎりぎりの状況で信頼できる何かを持っている