70.曖昧な合体
機械は正確、ヒトは曖昧と文明は言う
十万点の部品の動きは、よく見えるので正確と思っているだけで
六十兆個の部品からなるヒトの高級機能には、とても機械は及ばない
ヒトや原生動物が、曖昧に見えるのは、高度な自律機能を備え
外界に対して、最適で、柔軟な反応をしているからだ
機械の動きは、幼稚で、固い為に、単純な正確なことしかできない
細胞の高度な正確さが、全体として、曖昧で優雅な、外界との反応を作り出している
そうでなければ、これ程、曖昧で、優雅な合体を行い
似ていて、より優れたコピーを作れる筈がない