50.生命体 U

原子番号6 炭素
原子番号7 窒素
原子番号8 酸素が現れたとき

生命体が現れることは予定されていた
炭素の複雑な結合による有機的な構造物が
空間と時間の中で自律的な運動をし複製を作る


秩序と反復運動により生命体として集合し
愛を吹き込まれて宇宙のコピーとなって

DNAにプログラムされ細胞を作り上げる

ウィルス、バクテリア、ミジンコ、ヒト
すべて同じ原料で出来ていて同じように動作する

ウィルスとバクテリアには雌雄があることは確認されていない
ミジンコ以上より大きい生命体はすべて雄雌を持ち
コピーを作るときに宇宙の変化を吸収する


ウィルスとバクテリアは個体識別ができないかも知れない
雌雄がない場合には個体意識を持ちにくい

一回で射精された五億の精子が俺とお前は違うんだと思っているか
自分の仲間あるいは競争者が五億いると知っているか
五億全部で一匹と考えている可能性もあり得る

ヒトに侵入したウィルスがコピーを作り大増殖しているとき
いくら増えても全部で一匹と思ってもおかしくない

DNA、RNAを持つ地球の生命体が
全部で一匹と考えてもおかしくない