2.孤独の連続性仮説
キェルケゴール、キェルケゴール、キェルケゴール
おお、何という孤独の深淵に落ち込んでしまったことか
人々の日常的儀礼から離れ、平穏な戯言からも遠く
慰めを得る為の友情を失い、傷を癒す愛さえもない
自己が自己自身に関係するこの孤独の中で
光の粒子の一個一個が目に入り
闇の流れの一層一層が肌に纏わりつく
自己の連続性が光の中へ、闇の中へと消え失せる
ああ、何という賑やかな世界の構造なのか
何もない孤独なところから時空ができて
膨張を続ける宇宙の連続性を保証するもの
それは今も続く孤独な特異点からの時空の湧き出し
零と無限小は異なるなどあらゆる言葉のパラドックス
零の真空のゆらぎから光の速度で時空が湧き出し
特異点の細胞分裂が光の粒子一個を生み出すとき
意識が孤独に届き、無限小のゆらぎから愛が生まれる