ホースガーズ

Horse Guards

衛兵の交替

 その日は、見事な晴れっぷりの青空。かねてから一度見たいと思っていたホースガーズの衛兵交替を見に、父と母と一緒にでかけた。
 10時40分ごろホースガーズに到着し、衛兵が番をしている入口で記念撮影、交替の行われる広場へと移動した。11時から始まるものと思いきや、15分前の45分に鐘が鳴り、赤い服を着た衛兵たちが広場に登場し始めた。しばらくすると、セントジェームズ・バークを回ったあたりに新たな衛兵たちの姿が見え始め、門から彼らが入場。そして、11時ごろ、2つの隊の衛兵たちが整列し終わり、それぞれの隊の中の1人がラッパを吹いた。

 そして、それぞれの衛兵のドンと思われる2人が前に出て、何やら話をし始めた。何やら伝達事項を伝えているらしい。が、なかなか終わらない。話はしばしば中断されているように見えるのに、その状態のまま、衛兵たちは動こうとしないのだった。だんだん、同じ姿勢で立っているのがちょっと辛くなり始めたが、静かな儀式の場で、父や母とぺちゃくちゃ会話するわけにもいかない。こうして、5分、10分と過ぎていった。
 「もしかすると、次の鐘が鳴るのを待っているのかなぁ?」 たまりかねて私が言うと、やはり退屈し始めている父が言った。「きっとそうだろう。決まった時間、こうしていなくちゃならないことになっているんじゃないか。おそらく、伝達事項はもう終わっていて、奥さん、元気?なーんて、仕事とは関係ないことを話してるんじゃないかねー」、と想像力もたくましい。「じゃぁ、15分ぐらいになったら、きっと鐘がまた鳴って、終わるのかもね」。「きっとそうだろう」、と希望的観測の私たちであった。
 が、15分になっても鐘は鳴らず、儀式も終わらず・・・。音もなく、ほとんど静止した状態を見ながら、立ったままでの15分というのは、けっこう長く感じるものでありましたー。ははは。
 20分ぐらい経過したあと、ようやく2人は話すのをやめ、衛兵交替は30分ごろに終了。
 パレードは11時半に終わると決まっているのか? ちょっと「?」の衛兵交替。
 バッキンガム宮殿での衛兵交替のようなスペクタクルさはなかったけれど、天気もよく、間近でじっくりとながめられたのはよかったかも。

(2005.2.5)
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