行き方
<電車>ロンドン・ユーストン駅から約2時間30分。
<バス>ヴィクトリア・コーチステーションから約5時間。
<私の場合>電車を利用。
Euston発、9:05の電車でチェスターへ向かった。8:30過ぎには駅に着き、早々と電車に乗り込んでいたら、突然、「ハロー」と話しかけられた。
彼女の名はルイーズ。バイオリニストで、これからTVで演奏するためにBangorに行くの、と彼女は言った。どうやら、彼女、昨晩、夜更かしをしてしまい、電車の中で一寝入りしたかったらしいのだが、バイオリンが心配で、私に隣りで寝ずの番を頼みたかったらしい。どうせ、一人旅。物騒だから、元より寝るつもりのなかった私は、「いいですよー」と引き受けた。
彼女がこの日着ていたエプロンドレスはローラ・アシュレイのもの。ちょっと自慢気な彼女に、当時はピンとこなかった私だが、「これ、ローラ・アシュレイなの」と言った彼女の言葉が呪文のように私の頭の中で鳴り響き続けたのか、今は大のローラ・アシュレイ・フリークである。
あと20分足らずでChesterという段になって、ふぁーぁぁ、と、大きなのびをする私を見たルイーズが、「ね、お茶を一杯飲みましょうよ」と言い、コーヒーとキットカットをおごってくれた。寝ずの番をしたお礼のつもりだったらしい。
そして、降りがけに、一言、アドバイスをしてくれた。「駅に着いたらタウンホールに行くといいわ。駅から数分ごとにバスが出てるから。その近くに、ニュースを話す人がいるのよ」。
ニュースを話す人? はて?
かなり不思議だったのだが、行って見てなーるほど。カランカランカラン・・、と、扮装をした1人の男性がベルを鳴らしたかと思うと、何やらクイズを始めたのだ。人だかりがし始め、みんなが得意げに答えを言う。当たると、その人はえんぴつをもらえる。みんな、すっかり大人なんだけどな。えんぴつをもらって、すっごくうれしそうにしている。こういう場だと、みんな童心に返っちゃうんでしょうかねー。ふふ。
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「マザーグース ころんだ」(東京創元社)では、これらの家の1、2階はほとんど、店舗になっていると紹介されている。「ロウズ」と呼ばれているらしい。 |
今、改めて、ホームページづくりで写真を見直しながら、チェスターの街並みがとても美しいのに驚かされている。その場にいたときは、とにかく観光スポットを回ろうと必死で、景色がちゃんと見えていなかったのかもしれない。今、改めて、もう一度、行ってみたいなぁ・・と思っている。
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上段左、中央:チェスター大聖堂;右:城壁
下段左:ダウンホール前;中央:Grosvenor Museum;右:Heritage Centre
実はこの旅には、信じられないような、偶然のおまけがあった。
翌日、ホームで電車を待っていた私に、入ってきた電車から手を振っている人がいる。
きゃあぁー、ルイーズだ!
電車の中で、私たちは、偉大なる偶然に興奮しながら、家族のこととか、いろいろな話しをしたっけな。
ディー川
(2001.10.19、2003.9.9更新)
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