ケンブリッジ

Cambridge





行き方

<電車>
ロンドン・リヴァプール駅から約1時間20分。
<バス>ヴィクトリア・コーチステーションから約2時間。
<私の場合>1・2回目ともコーチステーションからバスを使用。

 ケンブリッジには2度行ったことがある。1度目は初めて個人でイギリスを旅行したとき、2度目は3週間、ひとりでイギリスを旅したときだ。
 1度目のときは、一緒に旅行した先輩の友達のMitoさんが、ケンブリッジに留学していたことがきっかけだった。オクスフォードやヨークを案内してもらいながら、彼女の住んでいるケンブリッジの話を聞いているうちに、先輩が、どうしてもケンブリッジに行きたくなってしまったのである。予定を変更して日帰りで行ってみることになり、バスで出かけた。ヴィクトリアのコーチステーションから、だいたい2時間。
 ケンブリッジで、私達を出迎えてくれたMitoさんは、まず最初に、「ここのスコーンを食べさせてあげたかったのよ」と言いながら、学生さんがふっと立ち寄りそうな、そんなラフな雰囲気のあるティールームに連れて行ってくれた。スコーンと紅茶と、サンドイッチのセット。これが、私が、初めてイギリスで食べたスコーンだった。おいしかったですよー、とっても。紅茶はポットでサーブされるので、もっと飲みたいときには、お湯をください、と言えばいいのだと、このとき教えてもらったんだと思う。

 

 ケンブリッジは、オクスフォードと並ぶ大学の町だ。キングス・カレッジ(右)やトリニティ・カレッジなどなど、たくさんのカレッジがある。オクスフォードよりも昔の風情が残っていて、静かなイメージがある。そして、何より、ケム川の美しさは格別ですよねぇ・・。
 2度目のときは、イーリーからの帰り道、市内を回るバスツアーで回ってみた。6ポンドはちょっと高いかな・・という気はしたけど、ガイドさんつきだから、英語の勉強にもなるかなぁ・・って。このバスツアー、ストラトフォード・アポン・エイヴォンでも利用したけど、どこでも降りれてどこからでも乗れるから、かなり便利です。







塔の上からながめたケンブリッジの町
ケンブリッジを流れるケム川。こんな風に川くだりを楽しむことができる(残念ながら、私はまだ乗ったこと、ありませーん)。
ケム川にかかる数学橋(1番目)とトリニティ・カレッジ・ブリッジ(2番目)。
Mitoさんに案内してもらったのは、大昔のことで、記憶も薄れ、私はつい最近まで、数学橋をため息橋と思い込んでいた。
ところが、である。このページで、得意げに(?)、「これがため息橋ですよー」と紹介していたら、本HPの常連さまであるジョン・Mさんから、「なんて切り出したらいいのかわからないけど、あの橋は、ため息橋ではありません」というするどいご指摘を受けた。「ため息橋は石で出来ていて、St. John's Collegeにつながっています。あなたのHPに載っているのは、Queen's Collegeにつながっている数学橋だと思います。数学橋は木で出来ていて、かのニュートンがデザインしたものです。ボルトもネジも使わずに、木と木が組み合わさって橋を支えています」。きゃー、なんてこと! 私ったら、1年以上も、訪問者の皆様にウソをついていたことじゃなぁい? ごめんなさーい。そういえば、Mitoさんが、ニュートンがどうの、と言っていた記憶がかすかに蘇ってくるような気が・・。
と、今度こそ本物のため息橋を、と、思い、先日、1枚の橋の写真(2番目)を追加したのであった。
しかし・・。またしても、ジョン・Mさんから「あれはトリニティ・カレッジ・ブリッジだと思います」とのご指摘があったのであーる!(なんて懲りない私)
とほほ・・。
じゃぁ、私って、実は、ため息橋に行ったつもりになってたってこと? いいかげん、自分にあきれつつ、アルバムをよくよく見てみると、橋の写真がもう1枚、貼られていた。石で囲まれた橋・・。「これだー!!」
だが・・。悲しいかな、橋の前には、私と、旅の同行者、節っちゃんの姿がでーんと写し出されていて、どうにもこうにもカットできそうもない。
というわけで、すっかり途方にくれていたのだが、ジョンさんが、わざわざケンブリッジに行ってくださって、正真正銘のため息橋の写真を撮ってきてくださった(3,4番目)。ジョンさんは、果敢にも、橋の中にも忍び込み(?)、中からも写真を撮ってくださった。「中からの写真は、それほどいい出来映えじゃありません。というのも、あそこに入っていいものかどうか、ドキドキだったもんで、みつからないうちに急いで写真を撮ったんですから」というジョンさん。おかげで私たちは、日本にいながらにして、橋の中の様子を拝見できるというものです。ありがとうございまーす!
そして、このため息橋の名の由来については、「なんでため息橋なんだろう? ため息が出るほど、ケム川が美しいからかな?」とコメントしていたら、本HPの訪問者のKANAさんが、その答えを教えてくださった。「ため息橋はロンドンにあるため息橋とよく似ていることからこの名がついたそうです。ちなみにロンドンのため息橋は刑務所にかかっていて刑務所に入る前に囚人達がため息をつくことから来てるそうです」とのこと。そして、ジョンさんが、ケンブリッジ訪問時にも調べてきてくださったところによると、「ケンブリッジのため息橋は、ベニスにある有名なため息橋をもとにつくられたものですが、橋の窓にかかっている柵は、夜中に学生がよじ登って逃げ出さないため」なんだとか。KANAさん、ジョンさん、ありがとー。とっても勉強になりました! でもさ、ロマンチックな想像をしてたのに、そっちのため息だったなんて、ちょっとがっかりだわぁ・・。

※ケンブリッジにある、そのほかの橋をご覧になりたいみなさまは、ジョンさんが教えてくださったこちらのHPをご覧くださいね。

※左の3番目と4番目の写真は、ノーリッジ在住のJohn Minginsさんが撮ったものです。
Copyright(C) 2003 John Mingins.


 

今はtourist informationとなっているオリバー・クロムウェルの家。彼の家族は、1636〜1646年までの10年間、ここに住んでいたという。

イーリー

 2度目のケンブリッジのときの目的地はイーリーだった。ケンブリッジからローカル・バスに乗り換えて、約1時間のコースをとるつもりだったが、乗ろうと思っていた時間のバスは日曜日にはなく、急遽、電車で行くことにした。電車だとたったの15分。1/4の時間で行けちゃうなんてびっくりですよね?
 あのピューリタン革命の立役者であったオリバー・クロムウェルの住んでいた家があるという。私の大学時代のゼミの今井宏先生のご専門はイギリス革命。先生がこの時代やクロムウェルについて熱弁をふるっていらしたのを思い出し、訪ねてみることにしたのだけれど、残念かな。日曜日でtourist information centerが閉まっていて、十分な情報が得られず、今はtourist information centerとなっているクロムウェルの家をながめ、大聖堂とEly Museumに行っただけで帰ってきてしまった。

イーリーの大聖堂。









(2001.12.9作成、2003.7.19最終更新)
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