イギリスはおいしい。

ブラックプディングの味は血の味?

お皿に載っている黒い物体がブラックプディング。
左がフォートウイリアムのB&Bの朝食で、右がボーネスのホテルの朝食。

 スコットランドを旅したときのことだ。アバディーンから、Pitlochry、ブレア城と車を走らせ、3か目にたどり着いたのはフォートウィリアムだった。
 翌朝、朝食を食べに階下に下りてみると、皿の上には、見たことのない、黒いものが盛りつけられていた。愛嬌のいいB&Bの奥さんが言った。「その黒いの、口に合わなかったら残していいわよ」
 「それ、何なんですか?」「ブラックプディングよ」
 これが私とブラックプディングとの出会いであった。
 一口食べてみたら、すっごくおーいしー! 色はちょっとグロテスクだけど、ソーセージみたいな味でとても私好み。ぺロッとたいらげた私である。
 その後、ボーネスのホテルで目にしたときも、味をしめて迷わずオーダー。すっかりこのテイストにはまってしまった。
 自分でつくれるものならば・・・、と、本屋さんに入るたびに料理本をチェック! つくり方が載っていないか探してみたがみつからなかった。
 「イギリスはおいしい〜Breakfast編」のページで、「作り方がわかれば、自分でトライしたいくらい」と書いていたら、このサイトにちょくちょくお越しくださっているジョン.M.さんからメールが届いた。
 「ブラック・プディングのレシピを知りたいって言ってましたよね? みつけたのですが、ちょっとゾッとすることに、主な材料はなんと動物の血のようです!」
 以下に、ジョンさんの紹介してくださったレシピを紹介しましょう。

ブラック・プディング
 ブラック・プティングはケルト地方に伝わる伝統的料理。ブタやヒツジ、ガチョウの血も使われることがある。

材料>
 動物の血(ひぇーっ!←コレは私の悲鳴) 4カップ分
 塩 大さじ1杯
 ミルク 1 1/4
 みじん切りにしたタマネギ 中3個
 細かくした料理用の脂(suet) 12 oz
 オートミール 2 oz
 ナツメグ 1つまみ
 種々のハーブ 小さじ1/2
 粉末トウガラシ 小さじ1/2

<調理法>

1.動物の血を深い鍋に入れ、冷たくなってから塩を入れる。
2.その他の材料と調味料を加え、市販の皮かオーブン用の皿、もしくは料理用の鉢の中に入れる。
3.次のいずれかの方法で調理する。
  a.水を半分ぐらい入れた鍋の中に鍋を入れ、蓋をして150℃またはガスの目盛り2のところで約1時間半焼く
  または、
  b.(水を半分ぐらい入れた鍋の中に鍋を入れ、)蓋をして、1時間半蒸す
4.冷ましてから、薄切りにし、卵やベーコン、ソーセージなどと炒める。

 ワァーオ! 日本の肉屋さんでは動物の血を売っているとは思えないから、ブラックプディングをつくるのはどう考えても無理そうだ。仮に売っていたとしても、血で手を赤く染めながら料理をつくるだなんて・・・。
 ってーことは、次にブラックプディングにお目にかかるのは、今度、スコットランドを旅するとき、ということか、それとも、いつの日か、日本の肉屋さんのセレクションに加わるのを待つしかなさそうですね。とほほ・・。

(2003.8.29)
English

2000年スコットランドの旅 イントロダクション

ジョンさんの写真館へよォーこそ。


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