バッキンガム宮殿

Buckingham Palace

 はじめてロンドンに行ったのは、3週間に及ぶヨーロッパ旅行の最後の2泊だった。最初の日、パリからロンドンに入り、半日バスで観光、次の日は自由行動、そして最後の日は、午前中自由行動で午後日本に帰る、という日程だった。当初は、2日目の自由行動日に、ストラトフォード・アポン・エイヴォンのオプショナルツアーを申し込んでいたのだけれど、そこで、ストラトフォードに行ってしまったのでは、バッキンガムの衛兵の交代がみられない。それはとてもとても後ろ髪ひかれることだったので、えいやーって感じで、ツアーをドタキャン。私は、あこがれの衛兵の交代を見に出かけた。

 ロンドン見物のハイライト(?)だけあって、たいそうな人出だった。でも、季節は冬で、想像していた赤い服の衛兵さんたちとは違う。衛兵さんたちも冬は寒くてコートをはおっているらしい。初めて見る衛兵さんたちの姿に、きゃー、きゃーの連発だったけど、ちょっとだけ、赤い服の衛兵さんたちを見てみたいな、という思いが残った。
 そして、イギリス上陸、2度目の春。やはりってんで、また衛兵の交代を見に出かけた。

 おぉ、今度は赤い服の衛兵さんたちだ!! すっかり満足の私。
 こういう大掛かりな儀式を、今でもほぼ毎日続けているイギリスは、やっぱり、どう考えてもすごい!!



 バッキンガム宮殿の向かい側には、英国の黄金時代に君臨した、かのヴィクトリア女王の像がどーんと建っている。
 その女王が見据えているのは、宮殿へと至る長い長い道路である。
 目の前には、グリーンパークとセント・ジェイムズ・パークという2つの公園が見える。グリーンパークに入ってちょっと行けば、そこはピカデリーサーカス!


 冬、春の衛兵交代を見た後も、2,3度は、ロンドンに行くたびに、衛兵の交代こそ見なかったものの、やはり基本でしょって感じで、バッキンガム宮殿には足を運んだ。ヴィクトリアのB&Bに泊まったときなら、ヴィクトリア駅からバッキンガムパレスロードをまっすぐ。そして、公園を抜けてピカデリーへ。晴れている日なら、こんなふうに、散歩を楽しむのもまた楽しい!
 バッキンガム宮殿は、夏の間だけ限定で、内部が一般に公開されている。何年か続けて、夏の時期にイギリスに行ったのだけれど、いつも公開日の前だったり、見る時間がなかったりで、なかなか見学ができなかった。6年前、ようやく念願がかなって中に入ることができた。チケットをとるのに並ぶのはたいへんだからと思って、私は、バッキンガム見学のバスツアーを申し込んだのだけれど、このツアーにはちょっとだけロンドン市内のバス観光がパックされていたから、バス観光なんて、うんざりって人にはお薦めできない。でも、私の場合、このツアーで、同じようにひとりで旅行に来ていた人と知り合って、ちょっとした会話をしながら、バッキンガム宮殿の中を一緒に歩いた。知らない人との出会い。それも、旅の1つの楽しみですよね?



(2002.2.19)
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やはりロンドンが好き!