ペイントン〜キングスウェア〜ダートマス

Paignton〜Kingswear〜Dartmouth



Steam Railwayのペイントン駅。

もうすぐキングスウェア駅に到着というとき、車窓から。
ダートマスの町。パステルカラーの似たようなつくりの家が隣接して並んでいる。2日前にグリーンウェイを訪れる途中、フェリーがダートマスで止まった際、この風景を眺めたとき、かわいい町並みに目が釘づけになった。
ダートマスキャッスルには、海沿いの道を歩いて行った。
お城まで、あとひと息。

 アガサ・クリスティーの『プリマス行き急行列車』。プリマス行きの列車で、死体が発見される話なので、別にプリマスが登場するわけではないが、プリマスには何となくミステリアスな香りが漂う。そこで、トーキーに4泊すると決めたとき、プリマスにも足をのばそうかと考えた。が、英会話の先生であるジョン Pに言ったところ、彼は「プリマスにはたいして見る所がないよ。ダートマスがオススメだよ」と言う。ダートマス? 日本で発行されているイギリスのガイドブックにもほとんど登場しないので、ジョンのオススメなんぞ意に介さず、やっぱりプリマスだよなーと思っていた。
 が、トーキーに着いたその足で乗ったグリーンウェイ行きのフェリーが、途中駅であるダートマスに接近したとき、その町の景色に目を奪われた。きゃーっ、小さい家がたくさん並んでてかわいい!! というわけで、トーキー滞在4日目に、私はダートマスにでかけたのであった。
 初日にグリーンウェイに出かける際、フェリーを使ったので、今度は別の交通手段を使ってダートマスに行きたいと思っていたところ、tourist information centreに、プレイトン&ダートマス Steam Railwayというパンフレットがあるのををみつけた。プレイトンはトーキーからバスで30分ぐらい。そこからSteam Railwayがキングスウェアまで走っている。そこからダートマスまでの短距離をフェリーがつないでいる。私が訪れた6月には、日に4本、列車が運行していた。
 9:50のバスに乗り、プレイトンへ。朝いちばんの10:30のSteam Railwayに乗った。11時ごろキングスウェアに到着したのだが、フェリー待ちの行列ができていて、私が乗船したのは3番目のフェリーで、ダートマスに到着したのは11:30ごろ。ダートマスの情報が全然なかったので、まずは情報と地図を手に入れるため、tourist information centreへと向かった。
 帰りは15:15のSteam Railwayに乗るつもりだったので、持ち時間は2〜3時間である。ここは手っ取り早く、tourist information centreの人にオススメスポットを聞いてみることにした。時間が2〜3時間しかないことを伝えところ、「ダートマスキャッスルに行ったらどうかしら」と言う。海沿いに歩いて30分、帰りはフェリーで戻ってきたらいいのではないか、とのこと。お城は好きなので、よし、それに決めた、と即決。ダートマスキャッスルをめざして歩き始めた。
 ダートマスキャッスルまでの30分。すれ違ったのは、10人足らず。道に咲く花や、海と対岸の家々をながめながら、時々足を止めては写真をとり、のんびりと歩いて行った。
 ダートマスキャッスルは、お城というよりも塔といったほうがよいかもしれない。狭い入り口から入り、狭い階段をのぼると、小さな部屋がある。お城にあるような豪華な装飾品は一切ない、殺風景な空間である。外には、いくつかの大砲が並ぶgun tower、小さな教会とお墓が並んでいた。
 

 

 


ダートマスキャッスル。 ダートマスキャッスルからの帰り、フェリーにて。
奥に写っているのがキャッスル。

 帰りはフェリーにて町の中心部へ。museum近くのお店でちょっと遅めのランチ。トマトのキッシュと紅茶をいただいた。
 15:15発の列車に乗り、15:45にプレイトンに到着。Steam Railwayの旅も楽しめたし、ちょっとだけれどダートマスの町も楽しめた。ハッピーな夏の1日であった。
Steam Railwayの帰りの車窓から。

(2008.2.11)


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