ハムフェア 2005
Amateur Radio Festival 2005

日時:8月20日(土)〜21日(日) 10:00〜17:00
会場:国際展示場(東京ビッグサイト)

アマチュア無線最大の祭典「ハムフェア2005」は無事終了しました。
会場は昨年同様 東京ビッグサイト西2ホールです。
入場者数は1日目が16,000人、2日目が13,000人の合計29,000人が来場しました。昨年より2000人増でした。
今年は「不思議を楽しむ アマチュア無線」をキャッチフレーズに、アマチュア無線をもう一度見なおし、それぞれのジャンルの中でも新しい可能性にチャレンジし、電波の不思議を楽しむアマチュア無線の世界を一人でも多くの方々にPRすることを目指しました。



ハムフェアの様子をデジカメで撮りました。

写真は PhotoHighway Japan のアルバム に掲載しています。

★ハムフェア2005(ビッグサイト)のようす★

感想

 今年は車で2日間とも行きました。ビッグサイトでは昨年同様 上階と屋上では「国際鉄道模型コンベンション」が行われており小中学生や親子連れの姿が目立ちました。隣の西1ホールではラルフローレンの特別販売会が行われており、こちらは女性客が多かったようです。隣のホールで別のイベントが行われていたのは初めてでした。以前は1・2ホール両方借切ってハムフェアが行われていたのですが、現在は面積では半分の規模になってしまいました。さらに東ホールでは「東京JAZZ 2005」も行われており、人出が多かったようです。
 開会のセレモニーは少し短縮されたようで、10時より少し早く開場されました。ブースの配置も昨年とほぼ同じでした。JARLコーナーでは身近な科学実験を体験できる「電気の散歩道」が5年ぶりに復活し、子供から高齢者まで興味深く見学していました。今年のキャッチフレーズ「不思議を楽しむアマチュア無線」に併せたものと思われますが、毎年続けてほしいと思います。
 ビジネスコーナーの出展は今年も減ったようで、主な無線機販売店は東名電子と中古品販売の日栄ムセンの2店舗だけになってしまいました。JARLのリサイクルコーナーを復活してほしいところです。中小のメーカーも年々撤退しているようで、何か対策が必要だと思いました。やはり会期が2日に短縮されたことで出展のコストとメリットが見合わないのでしょう。
 メーカーブースではヤエスの100万円超の高級大型固定機FT-9000シリーズ、アイコムのIC-706シリーズの後継機種となるコンパクトマルチバンダーIC-7000が注目されていました。無線機の販売では新品・中古とも若干値下がり傾向でしたが、ネットオークションが盛んな現状では売れ行きは厳しいようでした。クラブコーナーの出展も減少傾向ですけど、いつものように賑ってました。相変わらず粗大ゴミにしかならないような物ばかり売っていました。

 2日目は大混雑が予想される「ワンダーフェスティバル2005」が東ホールで行われていました。これはフィギュアを中心としたガレージキットの展示即売会でコミケと並んで“おたく文化”の象徴的なイベントです。駐車場の混雑が予想されたので8時には最も広い北駐車場に入庫しました。その時はまだ半分程度埋まってましたけど、10時近くになると何処の駐車場も満杯であふれた車で周辺道路が大渋滞でした。北駐車場はまだ入庫できたようですが、ビッグサイト警備員の誘導が上手でないので、右往左往する車が渋滞に拍車をかけたようです。簡易業務無線を持っているのですから 活用して的確な指示をしてほしいところです。
 ビッグサイト入口ではワンダーフェスティバルの入場者の列が国際展示場駅の遥か向こうまで伸びていました。ハムフェアとは比べ物にならない人気ぶりでした。
 ハムフェアの来場者は初日より少ないようで、各ブースとも楽に見学できました。ここ数年2日目の来場者が少ないのはリピーターが少ないからでしょう。規模が小さくなったので、一日で見飽きてしまうということだと思います。晴海時代やビッグサイトの初期の頃は一日では見切れないほど充実していましたから・・。来場者は延べ2万9千人で昨年より2千人の微増ですが、かつては3日間で5〜6万人来場していましたので、一日あたり2万人は来てほしいところです。ハムフェアの一層の改革・活性化とPRを期待します。

 ハムフェアに併せて実施された当日受付 即日発表の臨時国家試験では、3級は70名が受験し41名が合格(昨年は受験31,合格17)、4級は260名が受験し190名が合格(昨年は受験137,合格94)しました。3級・4級とも昨年より大幅増でした。

 来年のハムフェア2006 もビッグサイト西2ホールで8月19〜20日に開催される予定です。


アマチュア無線50周年記念切手を頒布

今回のハムフェアで昭和52年に発行された「アマチュア無線50年記念切手」を原価(額面50円)で頒布しました。これは当時の郵政省に依頼して総数3,000万枚が発行されたもので、JARLが多数購入して保管していたものです。

 頒布概要
■20枚綴りの切手シート・・・1000円(一人5シートまで)
■しおり付き2枚セット・・・100円(一人1セット)
■初日カバーの解説書付き2枚セット・・・100円(一人1セット)
■初日カバーの解説書付き1枚セット・・・50円(一人1セット)

初日、2日目とも入場整理券売場横にて13:00〜16:30まで販売されました。
両日とも長蛇の列でしたが、列が一段落しても終了時刻まで販売していましたので、かなりの数を所有しているようです。
昭和50年代前半までは大変な切手ブームで投機の対象にもなっていましたが、ブームが去った現在では記念切手といえど額面で換金するのも困難な状況です。JARLは数億円分所有していたと思われますが、もっと早く無線愛好家に利用してもらえばよかったと思います。QSLカードのダイレクト交換に利用すれば喜ばれるのではないでしょうか。
現状では高値は付きませんが、初日カバーは切手愛好家にとっては貴重なものです。

ハムフェアーに来場できなかった人のために、今後郵送での販売も予定しているそうです。