庄内             2009年8月23日    



(米沢)
庄内へ行ってきた。夏休みの拠点、猪苗代を9時に出て鶴岡に向かう。白布温泉をぬけて米沢まで1時間半。米沢公園では「天地人祭り」でにぎわっている。 11時出発。南陽市のブドウ畑を過ぎ、蔵王を右に見て上山から高速に乗る。山形は通過、寒河江でPAに入り、大きな桃を買う。月山まで1.5時間。 月山から湯殿山までは高速ではないが、自動車専用道路で快適。再び高速に乗ると、やがて庄内平野が目の前に広がる。 櫛引からは広がる田園の中を道は淡々と進み13時20分鶴岡着。






 (鶴岡)
昼をまわってしまったが、イタリアンレストラン「アルケッチアーノ」へいく。庄内産の食材をたっぷりと使った料理が評判なので、ぜひ食べてみたかったが、予約なしでは当然無理。 隣りの「イルケッチアーノ」で軽くパスタランチをたべ、鶴岡市内観光。
鶴岡は庄内藩酒井家の14万石の城下町。今までは藤沢周平の「海坂藩」に出てくる城下町の情景と地方都市鶴岡のイメージが今ひとつ結びつかなかった。しかし、 鶴岡公園がかっての城跡であり、当時のお掘りや石垣が整備されて残っていて、また市内を緩やかに流れる内川や藩校を見て、 ようやく小説で描かれている情景を思い浮かべることができた。
丙申堂と呼ばれている旧風間家住宅へ行く。
石の屋根と屋敷が素晴らしい。庭の見える廊下に座ると 「蝉しぐれ」の文四郎になり切れてしまうところも良い。
丙申堂(旧風間家住宅)の石の屋根 「蝉しぐれ」で使われた部屋

(酒田)
鶴岡から酒田へは、海沿いの112号を走る。庄内海岸と地図にあるので海が見えるかと思ったが、見事な黒松の防風林が延々と続き、海は見えなかった。 最上川の手前でようやく海。夕日がきれいであった。 酒田は江戸時代から北前船で栄えた港町、今日の目的地である。そして夜は庄内の海でとれた魚を食べ、寿司を握ってもらい、静かな夜の街を宿舎に向かう。

酒田の浜に立つ、風力発電機 鈴政の殻付うに 山居倉庫 旧本間邸

翌日は市内観光。明治26年に建てられた山居(さんきょ)倉庫へ行く。JR東日本のコマーシャルで吉永小百合が黒塀のところでたたずんでいるあの建物である。酒田港の近くにあり、海上と陸を結ぶ拠点であったのであろう。船着き場があるし、またその時代の倉庫が現在も使われているというから驚きである。本間家の旧本邸も近くなので歩いていく。酒田の大地主本間様の屋敷は噂では聞いていたが、中に入れるとは思っていなかった。鶴岡の風間家といい、この本間家といい、昔のお屋敷は今では貴重な文化財であり、保存と公開することに価値があると感じる。

庄内の旅はたった1泊で訪れたところも少なかったが、大満足であった。また行こうと思う。