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成功の秘訣というものがあれば、
それは他人の立場を理解し、
自分の立場と同時に、
他人の立場からも物事を見ることの出来る能力である
-H.フォード[1863-1947](米:フォード創業者)-
何かをうまく語ることは、
何かをうまく描くことと同様に難しくもあり面白いものだ。
線の芸術と色の芸術とがあるように、
言葉の芸術だってそれより劣るものじゃない
-V.v.ゴッホ[1853-1890(蘭:後期印象派画家):手紙-
僕の人生はそれほど長くないだろう。
だから僕は一つのことしか目に入らない無知な人となって
仕事をするつもりだ。
ここ数年のうちに何がしかの仕事をやりとげてみせる。
-V.v.ゴッホ[1853-1890(蘭:後期印象派画家)-
人問は毅然として現実の運命に耐えていくべきだ。
そこに一切の真理がひそんでいる。
-V.v.ゴッホ[1853-1890(蘭:後期印象派画家)-
月夜
まるで月の夜空が大地にそっと 口づけをした感じだった、
咲く花でほんのりと明るい大地が 月の夜空に憧れざるを得ないほどに。
そよ風が野畑を渡っていった、
麦の穂がささわさわと波立った、
森がかすかにざわめいていた、 それは星の明るい夜だった。
そして僕の心はひろびろと その翼を一杯に広げる。
そして静かな大地の上を渡って飛んでいった、
丁度故郷へ帰っていくように。
-R.シューマン[1810-56](独:作曲家):リーダークライスOp.39-
-J.Eichendorff:詩-
科学はやはり不思議を殺すことではなくて、
不思議を生みだすものである。
-寺田寅彦[1878-1935](物理学者.文学者):蒸発皿-
節度は満足の母である。
-ヴィルヘルム・ゴッテル:詩集-
いかなる個体も永遠に存続する資格はもっていない-
個体は死によって没落するのである。
しかし、われわれは、それによって何ものをも失うのではない。
なぜなら、個体的存在の底には、あるまったく異質的な存在
-前者はこのものの現象である-が横たわっているからである。
このものはいかなる時間をも知らないし、
従って又それは、存続をも没落をも知らない。
-A.ショーペンハウエル[1788-1860](独:哲学者):バレルガ・ウント・バラリボメナ-
速度を上げるばかりが人生ではない
-M.ガンジー[1869-1948](印:首相)-
子供に対する母親の愛は最も利己心のない愛である。
が、利己心のない愛は必ずしも
子供の養育に最も適したものではない。
この愛の子供に与える影響は、
少なくとも影響の大半は暴君にするか、弱者にするかである
-芥川龍之介[1892-1927](小説家)-
家庭。そこから人は生まれる。
そしてやがてはいずれ自分でそれを作ることになる。
人生で一番大事なものだ
-マイケル・ラッシュフォード(米:刑事弁護士協会会長)-
幸せな家庭、健康、充実した仕事、
これらがこの世では最高のものなのだと。
更に、人知を超えた大きな力を信じる謙虚さ、
避けがたいものを受け入れる知恵、自分の決断を信頼する勇気、
信用できる友を得る幸運があったら、人生はとても愉快になる
-リチャード・マットシチ(加:会計学教授)-
自然の大原則とは、変化である。
-R.バーンズ[1759-96](英:詩人)-
自然の知恵から見れば、人間の賢さも愚かさもタカが知れている。
その僅かな知恵の幅の中で、いささかの賢さを誇り、
いささかの愚かさを卑下してみても何になろう。
賢さの中にも愚かさがあり、愚かさの中にも賢さが潜んでいる。
-松下幸之助[1894-1989](松下電気器具製作所創業)-
現代の医療には、自然との関わりが
無視されているように思えてならない。
人間は自然の大いなる「いのち」に育まれて、生を全うする存在だ。
生かされている自分に開眼することが、
自然治癒力を引き出すことにつながる。
-池見酉次郎(九州大学名誉教授)-
河や海が数知れぬ渓流の注ぐ所となるのは、身を低きに置くからである。
その故に、河や海はもろもろの渓流に君臨することができる。
同様に、賢者は、人の上に立たんと欲すれば、人の下に身を置き、
人の前に立たんと欲すれば、人の後ろに身を置く。
かくして、賢者は人の上に立てども、人はその重みを感じることなく、
人の前に立てども、人の心は傷つくことがない。
-老子[BC5C-4C](中:道教創始者)-
荒れ狂う海面の荒波も、大洋の底まで騒がすことはない。
広大でかつ永久的な視野で現実を眺めている人にとっては、
個人的な絶え間のない浮沈は比較的無意味なものに見える。
従って、真に宗教心のある人は動揺せず、平静に満たされている。
そして時がどのような義務をもたらしても、静かな心構えができている。
-W.ジェームズ[1842-1910](米:哲学者.心理学者)-
人にはすべて能不能あり。一概に人を棄て、あるいは笑うべからず。
-山岡鉄舟[1836-88](政治家)-
人の上に立つ者は、部下の悩みを良く聞くように心がけなければ
良い仕事は出来ない。
-韓非子[?-232](中国:思想家)-
科学は熱狂と迷信に対する有効な解毒剤である
-A.スミス[1723-90](スコットランド:経済学者)-
Science is the great antidote to the poison of enthusiasm and superstition.
-Adam Smith-
衆生ほんらい仏なり。
水と氷の如くにて、水を離れて氷なく、衆生のほかに仏なし。
-白隠慧鶴-
最善の防御とは、自分を攻撃する勇気をもつことだ。
-アル・リース-
休息とは単なる休戦や幕間ではない。
深い意味合いがあって時間の在る、人と世界との調和、
全てのものに対する思いやり、
天上のものと地上のものを結ぶ精神の共有である。
この世の聖なるものは全て神と結びつく。
それこそが休息であり、普遍的な幸福なのである。
-エイブリハム・ジョシュア・ヘッシェル:安息-
いいかね。もし我々が下の方の階段の助けを借りずに
一足飛びに最上段へ躍り上がる方法を見つけだそうものなら、
その長い前階段は我々にとって、一切の意味を失うことになる。
こういう不幸な考え方には、何の進歩も、学問も、芸術も、
思想そのものすらありえないということを知らねばならないのだよ。
-A.チェーホフ[1860-1904](露:小説家.劇作家):灯火-
最大の名誉は決して倒れないことではない。
倒れるたびに起き上がることである。
-孔子[BC551-479](中:学者.思想家)-
人間、学問に志すというのは、道に志すものでなければならぬ。
ところが今の学問は、己の知恵を磨くより、
人に誉められたいという名誉心、はなはだしきは、
金銭のために学問をするということで、その志たるや実に卑しい。
-中江藤樹[1608-48](日本陽明学始祖)-
幸せとは欲しいものを得たり、なりたいものになったり、
したいことをしたりするところから来るものではなく、
今得ているもの、今していることを、
あなたが好きになるところから生まれる。
-トリーチェ-
人間にはものを考える時間が必要だ。
-B.ゲイツ[1955-](米:コンピュータエンジニア)-
「漕げよ、漕げよ、ボートをゆっくり、流れに沿って。
楽しい、楽しい、人生はただの夢だ。」
この歌は随分小さい時に教わるが、
それは意味が分かるまで時間がかかるからだよ。
-ブルース・ジョエル・ルービン(米:脚本家.演出家)-
僕等が良い友人を得るか得ないかは運であっても、
その友情を保って行くのは主として徳によらなければならない。
-中村光夫[1911-88](文芸評論家):「悪の華」以後-
一生に一度も親切な行為をせず、人に真の喜びを与えず、
人助けもしないで過ごすことは、老後の人生を美しく照らしてくれる
楽しい記憶を、手に入れそこなうことである。
-J.ワナメーカー[1838-1922](米:実業家)-
予、年二十以後、すなわち匹夫にして一頭に繋がるあるを知り、
三十以後、すなはち天下に繋がるあるを知り、
四十以後、すなわち五世界に繋がるあるを知る。
-佐久間象山[1811-1864](思想家.兵学者):省けん録-
人われを誉むれども一糸を加へず、人われを毀れども一毫を減ぜず。
-佐久間象山[1811-1864](思想家.兵学者)-
想像力は知識よりも重要である。
-A.アインシュタイン[1879-1955](米:物理学者)-
Imagination is more important than knowledge.
愛は人々を癒す、与える人も、受け取る人もともに。
-カール・メニンガー-
祈りは歌のように神聖で、救いとなる。
祈りは信頼であり、確認である。
ほんとうに祈るものは、願いはしない。
ただ自分の境遇と苦しみを語るだけである。
小さい子供が歌うように、悩みと感謝を口ずさむのである。
-H.ヘッセ[1877-1962](独:作家):放浪-
日の光をかりて照る大いなる月たらんよりは
自ら光を放つ小さき灯火たれ
-森鴎外[1862-1922](小説家.軍医)-
不遇の時代が永いほど、自分の中に蓄積されるものは大きい。
-東山魁夷[1908-](日本画家)-
私の絵を心象風景と思われる方も多いようですが、
すべて自然の中の克明なスケッチが基になっています。
そのために(82歳の今でも)山野を歩き回る。
私には、体力が画家としての大切な財産なんです。
そして、自然との対話が生きる糧なんです。
-東山魁夷[1908-](日本画家)-
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