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たとえいやなことばかりでも、

人間の本性はやっぱり善なのだということを私は今でも信じている


-A.フランク[1929-45](蘭:少女)-







悪いことをしても、人にそれを知られはしないかと恐れておるのは、

まだ良心がある証拠であって、悪事の中にも善に向う心がある。

これに反して、善いことをしても、

人がそれを早く知ってくれればよいがと願うのは、

誠にさもしい量見であって、善行の中にも民に悪の芽が宿っている。


-菜根譚:前集68-








時は小さな歯車がカチカチと時を刻んでいる間は死んでいる。

時が生気を取り戻すのは時計が止まった時だけだ


               -W.(H).フォークナー[1897-1962](米:小説家)-








ああ、人間、何をしでかすことか、何をやってのけることか、

何を毎日やっていることか、自分のやっていることも知らないまま!


-W.シェイクスピア[1564-1616](英:劇作家.詩人):から騒ぎ-




O, what men dare do! what men may do! what men daily

do, not knowing what they do!


-W.Shakespeare:Much Ado about Nothing(4-1)-








心というものは大きなものでなければならぬ。

それは天よりも高くなくてはいけない。

天の高さは極めることは出来ないが、心は天をも見下ろす大きさ、

天をも含む大きさであるべきだ。

小さなことでくよくよする心は、小さい心である。

それは心とは呼べない


- 栄西(鎌倉時代の学僧、臨済宗の開祖・-明庵栄西[1141-1215])-

-:興禅護国論-








人間は所詮百八の煩悩を持っている凡夫なのだから、

まず、他の動物たちのように、

総てを捨て去って自然のままの姿になりなさい


-:正法眼蔵随聞記-








繁栄は偉大な教師であるが、難難はさらに偉大な教師である。

富は心を豊かにする。貧苦は心を鍛える。


-W.ハズリット[1778-1830](英:評論家.随筆家)-








私は人の悪口を言わないようにしている。

  誰についても私が知っている全ての長所を言うように努めている


-B.フランクリン[1706-90](米:作家.政治家.科学者)-








科学者とは、自然の秘密と美しさを探し求めるお伽の国の旅人であり、

それは大変面白く、夢のある楽しい仕事です


-M.キュリー[1867-1934](仏:物理学者)-








大いなる湖か海の岸辺においで、すわって波をごらん。

あなたの息のように、寄せては返す波の動きを見てごらん。

その動きに従いなさい。

波たちはどこの岸辺に触れてきたことだろう。

彼らが運ぶ人生の物語を想像してみるがいい。

時も空間もおのずと消え去る。

あなたはいとこなる水と一つになる。


-R.Jones(サイコセラピスト.中毒症専門家) & G.Jones(科学教育者)-








身動きが取れなくなったら、暫くはじっとしていることです。

やがて、潮の流れが変わるでしょう


                 -H.(E).(B).ストー[1811-96(米:女流作家)-








たといわたしが、人々の言葉や御使たちの言葉を語っても、

もし愛がなければ、私は、やかましい鍵や騒がしい鏡錬と同じである。

たといまた、わたしに預言をするカがあり、

あらゆる奥義とあらゆる知識とに通じていても、

また、山を移すほどの強い信仰があっても、

もし愛がなければ、わたしは無に等しい。

たといまた、わたしが自分の全財産を人に施しても、

また、自分の体を焼かれるためにしたとしても、もし愛がなければ、

いっさいは無益である。

  愛は寛容であり、愛は情け深い。また、ねたむことをしない。

愛は高ぶらない、誇らない、不作法をしない、自分の利益を求めない、

いらだたない、恨みをいだかない。不義を喜ばないで真理を喜ぶ。

そして、総てを忍び、総てを信じ、総てを望み、総てを耐える。

     愛はいつまでも絶えることがない。しかし、預言はすたれ、

知識はすたれるであろう。

なぜなら、わたしたちの知るところは一部であり、

預言するところも一部分にすぎない。

全きものが来る時には、部分的なものはすたれる。

わたしたちが幼子であった時には、幼子らしく語り、幼子らしく感じ、

また、幼子らしく考えていた。

しかし、おとなとなった今は、幼子らしいことを捨ててしまった。

わたしたちは、今は、鏡に映して見るようにおぽろげに見ている。

しかしその時には、顔と顔とを合わせて、見るであろう。

わたしの知るところは、今は一部にすぎない。

しかしその時には、私が完全に知られているように、完全に知るであろう。

  このように、いつまでも存続するものは、信仰と希望と愛と、

この三つである。

このうちで最も大いなるものは、愛である。


                     -コリント人への第一の手紙:三章-








われわれには自分のまだ知らない能力が隠れている。

夢としか思えないようなことを成し遂げる力がある。

誰でもいざとなったら立ち上がって、

前には不可能と思えたことでも立派にやり遂げることができるのだ。


-D.カーネギー[1888-1955](米:演説法指導者)-








自分の心に描く夢の実現に向かって努力する時、

普段なら思いもよらぬ、成功が得られる。

空中に楼閣を建てても無駄骨には終わらない。

楼閣は空中に建てるものだ。さあ、その下に土台を建てよう。


-H.D.ソロー[1817-62](米:思想家.随筆家)-








人間をその祖国のみ限るということは事実を否認することである。

そこまでは我々は動物である。

人間愛によって始めて我々は人間なのである


-E.アラン[1868-1951(仏:哲学者.批評家):幸福論-








小さい子供がはじめて笑うとき、

     その笑いは全然何かを表現しているのでもない。

     幸福だから笑うわけではない。

     むしろ、笑うから幸福なのだと言いたい


-E.アラン[1868-1951(仏:哲学者.批評家)-








生き物は全て孤独である。

そして人間は自らが孤独であることを最も良く知る者である


-E.アラン[1868-1951(仏:哲学者.批評家)-








自由に気付いていない時こそ、人間は一番自由である。


-D.H.ローレンス[1885-1930](英:作家.詩人.評論家)-








皮肉屋は、人の良い特性を決してみないが、

悪い特性は決して見落とさない。

ふくろうのような人間で、

暗闇の中では油断なく見張って害虫を密かにねらうが、

光には目を閉じて立派な獲物には見向きもしない


-H.ピッチャー[1813-87](米:宗教家)-








大きな仕事を企てる場合には、機会をつくり出すごとよりも、

目前の機会を利用するように努めるべきである。


-ラ・ロシュフーコー[1613-80](仏:モラリスト.政治家.思想家):箴言と考察-








この世で最も素晴らしく最も美しいものは、

目で見ることも手で触れることもできません。

ただ、心で感じられるだけです


-H.ケラー[1880-1968](米:三重苦の聖女.社会福祉活動家)-








時は悲しみと口論の傷を癒す。人はみな変わる。

過去の自分はもはや現在の自分ではない。

悩む者も悩ます者も、時がたてば別人になる。


-B.パスカル[1623-1662](仏:数学者.哲学者.物理学者)-








改造すべきは単に世界だけでなく、人間だ。

     その新しい人間はどこから現れるか?

それは外部からでは決してない。

友よ、それをお前自身の内に見いだすことを知れ


-M.ゴーリキー[1868-1936](露:作家)-








悲しみと苦痛は、やがて『人のために尽くす心』という

美しい花を咲かせる土壌だと考えましょう。

   心を優しく持ち、耐え抜くことを学びましょう。

強い心で生きるために


-H.ケラー[1880-1968](米:三重苦の聖女.社会福祉活動家)-








「時」の歩みは三重である。

未来はためらいつつ近づき,

現在は矢のようにはやく飛び去り,

過去は永久に静かに立っている。


-F.v.シラー[1759-1805](独:劇作家.詩人)-








忍耐は苦しい、しかしその果実は甘い


-F.v.シラー[1759-1805](独:劇作家.詩人)-


















「ことばの地層」目次



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