我ら発展途上人




我ら発展途上人

道の途中を歩むもの



先生も 生徒も

父も 息子も

母も 娘も

社長も 社員も



その点は同じ



我ら発展途上人

道の途中を歩むもの



なんのために歩いているのか?



ウォ−キングとおなじで 

おそらくは歩くことそれ自体に意味がある



どこへ向かって歩いているのか?



それは誰にもわからない

たぶん 行き先を模索するのも

すでにひとつの歩みのプロセス



我ら発展途上人

道の途中を歩むもの



だから彷徨うこともある



吹き荒ぶブリザ−ドの中で苦闘して

やっと雲の切れ間に青空を見たり



深い谷間を歩き続けて

ほんのつかのま一陣の風に生き返ったり



五里霧中で前後左右もわからなくなることもあれば

尾根伝いの明るい陽光の道をるんるん気分で歩けることもある



荒野を旅していたかと思うと

道ばたの小さな花に魅了されたり



途方に暮れて迎えた星空に

やっぱりもうすこしがんばろうと

思い直したり



だから

たとえ袋小路に入って行き詰まっても

決してあきらめてはいけないのだ

やがていつか 思いがけなく

憂鬱だった蒼い時の扉が開いて

新たな地平がまぶしくひらけることもあるのだから



脈絡もないどんでん返し

予期せざるハプニング

アクシデントもよくあること



我ら発展途上人

道の途中を歩むもの