アシタのあたし 星嵐 渚 朝の光が身体に突き刺さって まぶしさに一瞬目を細める さあ 今日もペダルを漕ぎ出そう 風を切って走り出したら 誰でもいいから 笑顔のあいさつ 大切な一日の始まりだよ 過ぎてく景色を横目に いつもの信号で一時停止 「おはよう」を告げるポケットのメールに 見るたび顔がほころんで ほら また遅刻しちゃうよ！！ せかすように点滅する青のおじさん ありがとね 今日も元気に 「行ってきます！！」 すれ違う人達はみんな 何だかとても忙しそうだね 何をそんなに急いでるの？ せっかくこんなにいいお天気なのに 下ばっか向いてちゃもったいないよ 滑り出すタイヤを止めないで どこまでも坂道下っていこう そしたら いつもと 何かが違う 新しい「道」に出会えるよ ここを通るたび 生まれ変われる いつまでも同じじゃつまんないよね！！ 思い切り両足に力込めて 何とか上った橋の真下 ふざけ合ってる 赤と黒の小さな背中 黄色い帽子が飛び跳ねてる 左手には楽しそうな犬の声 あたしにまで嬉しさ分けてくれるかの様 川風に乗って香るバラに囲まれた シルバートライアングルの音色が鳴り響いてる 最後はドカンと一発決めよう 駐輪場までＭＡＸスピード 「こらっ！！」 生指の先生のカミナリかわして はめ込んだイヤホン胸ポケットに ロッカー前でまさかの不敵な高笑い そしていつもの あの一言 「うっひゃ〜、また遅刻だあ〜！！」 |