徳山璉略年譜（『音楽之友』1942年3月号所収）

1905（明治36）年	7月27日、神奈川県藤澤町に生まれる
1928（昭和 3）年	3月、東京音楽学校卒業
	10月、武蔵野音楽学校講師となる
	11月28日、ヴォーカル・フォア主催の《カルメン》に出演、モラレスとダンカイロの役を歌う（日本青年館）
	12月12日、大礼奉祝演奏会の御前演奏に出演、信時潔作曲《大礼奉祝合唱歌》、ベートーヴェン《荘厳ミサ曲》でバス独唱を受け持つ
1929(昭和 4）年	ビクター専属歌手となる
1930(昭和 5）年	武蔵野音楽学校を辞す
1930(昭和 5）年	第１回吹込みで松竹映画主題歌《叩け太鼓》、次いで《撃滅の歌》を吹き込む
1931(昭和 6）年	《さむらひ日本》《るんぺん節》を吹込み
1931(昭和 6）年	11月、雅楽同志協会催馬楽《更衣》
1932（昭和 7）年	2月28日、《カヴァレリア・ルスティカーナ》でアルフィオの役を演じる（日比谷公会堂）
	6月、《三文オペラ》に街の歌手の役で出演（日比谷公会堂）
	6月19日、放送歌劇《カルメン》でエスカミリオの役を歌う
	11月5日、ヴォーカル・フォア主催歌劇《リゴレット》にモンテローネ伯爵役で出演（日比谷公会堂）
1935（昭和10）年	3月13日、新響第152回公演でベートーヴェン《第九交響曲》のバス独唱を歌う
	3月24日、25日、26日、金曜会主催の《カルメン》にエスカミリオ役で出演（軍人会館）
	6月、有楽座の《シューベルトの恋》に出演
	8月、有楽座の《カルメン》にエスカミリオ役で出演
その後、ロッパ一座に特別参加して舞台に立ち、新響の《第九交響曲》に出演し、『百萬人の合唱』『彌次喜多』『ガラマサどん』等の映画に出演し、多数のレコード吹込みを行なう
1941（昭和16）年	5月7日、8日、新響臨時公演でベートーヴェン《第九交響曲》に出演
1942（昭和17）年	1月28日、慶応病院で死去