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| P44 | 今週、NASAは火星にアメリカの製品を配送:新品の車だ | Martian :火星の、 quintessential: 精髄の,本質の、 Mars :火星、 brand-new :新品の |
| 1 | 今週末、ブライアン・クーパーは会社の車を運転できる。普通はこんなことで 悩まないのだが、彼が神経質になるには理由がある。多くの同僚、千人以上の レポーターが見守り、2千5百万人の人がWWWの生放送を見ると予想されているから。 | company car :会社貸与の車、 to say nothing of :は言うまでもなく、 tune in :のダイヤルを(放送局・番組などに)合わせる |
| 2 | 世界の人が注目するのは、高さ30cm,長さ60cm、6車輪、10Kgの箱型の車そのもの ではない。クーパーがNASAの制御盤の前にいるとき、この車は1億9100万 kmかなたにおり、火星のアレス峡谷の氾濫原を走行。 | fascinate: 魅する、 not so much A as B :AというよりむしろB、 boxy: 四角な、 lb: パウンド、 roadster :ロードスター《1920-30 年代の 2-3 人乗りのオープンカー》、 propulsion: 推進(力)、 arid: 乾燥した、 floodplain :氾濫原 |
| 3 | 火星の原野の疾走は、太平洋時間で今週金曜日の7月4日午前10時に始まる。 パスファインダー探査船がソジャーナーというロボットカーを火星表面に下す。 1976年のバイキング以来のことだ。だが、無人車を未知の世界であちこち 動かすことができるのはNASAにも初めてのこと。「パスファインダーは 火星観を変えるだろうと信じている」と計画に参画している科学者は言う。 | Pacific time :太平洋標準時、 deposit: 正確に〜を置く、 dub: を呼ぶ、 sojourn: 短期滞在 |
| 4 | 無論、小さなローバーが火星表面を移動するには、まず、火星表面に到達しなく てはならない。簡単なことではない。600kgの探査船は26,200km/hの速度で 惑星表面に突入。コルクとシリコンでできた防護殻がショックを吸収。 パラシュートと逆噴射で落下速度を減速。エアバッグが膨らんで、着地の 際のクッションの役割を果たす。探査船が地面に到達すると、ビーチボール のように跳ね、転がって、最後に古代の氾濫原で静止。 | rover :ローヴァー 《英国 BL 製の中上級乗用車》、 traverse: 横断する、 mph: = miles-per-hour、 decelerate: 減速する、 cork: コルク、 silicon :シリコン,ケイ素、 aeroshell: 《宇宙》小型制御ロケット付きの防護殻、 retrorocket :逆推進ロケット、 inflate :膨張する |
| 5 | パスファインダーがこの着地を切り抜けると、NASAはすぐに仕事に取り掛かる。 探査船が位置を確認すると開く(図からわかるように包みを開くようなもの)よう に指示をだす。中から赤ん坊のようにソジャーナー・ローバーが現れる。 カメラが車と風景を写真に撮り、西海岸時間の午後6時までに、報道機関とWebに 映像を送れればと期待している。それが終われば、ブライアン・クーパーの 出番。車の運転だ。 | inelegant: 優美でない、 unscathed: 無傷の、 get one's bearings :自分のいる位置を確かめる、 papoose :赤ん坊、 snap: ぱちりと写真を撮る |
| 6 | J.P.Lでのソジャーナ制御盤には24インチのモニター、3Dマウスと立体ゴーグル が備えられている。ローバーが探査船を離れる前に、カメラが地形をスキャンし、 J.P.Lに報告。そこで画像が3次元化される。立体ゴーグルをかけて、クーパー等は 仮想川底を探索。適当な場所が見付かると、マウスを使って行き先を指示し、 車を発進させる。 | console :制御卓,コンソール、 stereoscopic :立体的に見える、 scan: を走査する、 terrain :地形、 vista: 眺望、 don: を着用する、 scout :探索する、 virtual: 仮想の、 riverbed: 川底 |
| 7 | 事態は緩やかに進む。クーパーのコンピューターと火星のローバーとの連絡には 往復22分かかるから。ソジャーナーが誤って穴とか崖から落ちないように、 速度は毎分39.6cmに抑えてある。カメラで見えないときのために、ジャイロスコープ とレーザーが取り付けてあり危険を察知できるようになっている。障害物があれば 避けようとするか止まるかする。「行き場所を示せば、たどり着くのには 十分すぎる時間がある。駄目でも、何が問題かがわかるだろう」とクーパーは 語る。 | blunder: 大失敗する、 chasm: 深い割れ目,深い穴、 cliff :崖、 onboard :積載された、 gyroscope: ジャイロスコープ,回転儀、 laser: レーザー |
| 8 | ローバーによるアレス峡谷の探検は骨が折れるだろうがその価値はある。 何十億年も前にそこを流れていた水は、惑星全土からやってきたもの。つまり、 惑星中のあらゆる岩石が集まっている。ソジャーナはここで残存物の写真を とったりX線分析をして成分を調べる。 | painstaking: 骨の折れる、 as :〜だけれど(倒置の形で《譲歩》)、 all manner of :あらゆる種類の、 geological :地質学の、 boneyard: 置場,墓場、 remains :遺物,残物、 spectrometer :分析計 |
| 9 | ローバーの作業は一ヶ月ほどだ。火星の厳寒(日中で-26°C、夜間は-87°C)が 機械を駄目にするから。パスファインダー自体は1年ほど機能する。だが、 機械がいつ駄目になろうとも、火星がほって置かれることはなさそうだ。 9月12日には、グローバル・サーベイヤーが火星に到着。高度400kmの軌道に 留まり、2年間に渡る惑星表面の地図作成を始める。着陸船と軌道衛星からなる 第2のペアーは1998年に火星に出発。その後2004年まで2年おきに打ち上げられ、 2005年には、初の往復旅行でクライマックスを迎える。つまり、そのとき、 火星の土を持って帰るのだ。 | wink out :終わる、 surveyor: 鑑定人,検査者,測量師、 dispatch: 急送する、 culminate: 最高潮に達する、 round trip :往復 |
| 10 | これが、NASAが望んでいること。今のところ思い通りにいっている。 この野心的な計画に使われる船の値段は驚くほど安い。利用可能な在庫の 部品で作られているのだ。立派とは言えないもののそれだけ値段も安い。 土星に向かう予定の豪華な探査船が10億4800万ドルかかるのに比べて、 わずか2億5千万ドルしかかかっていない。安い船にはさらに重要な意味合い がある。 | planner: 立案者、 so far :今までのところ、 off-the-shelf parts :在庫部品、 pricey: 高価な、 no more than :高が、 in contrast to :と対照的に Cassini :カッシーニ間隙《土星の A 環と B 環の間の暗い環》、 Saturn :土星、 |
| 11 | 10年間で2回打ち上げを行い、そのうちの1回が失敗に終われば、(計画が)10年遅れる。 計画を分割して行うことで、科学的成果を絶えず得ることができる」とNASAの ダニエル。ゴールディンは言う。 | set back :遅らせる |
| 12 | 議会もこうした常識的な金の使い方を気に入っている。政府は無駄を省いた火星 計画にも予算を保証していないが、議会はパスファインダーを歓迎しており うまくいきそうだ。「最後に火星を見てから20年経ち、その間に1世代が成長 している。子供たちが写真を見るのが待ちきれない」とジェイムス・センセンブレナー が話している。計画が将来どうなろうとも、今週から子供たちはたくさん見るものが ある。 | budgetary: 予算の、 horse sense :常識、 stripped-down :余分な装備をいっさい除いた、 Capitol Hill :米国連邦議会、 bode: 予言する、 close up :封じる,閉じる |
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